３月の米住宅価格は過去最高の上昇 レッドフィン調査

　３月の米住宅価格は過去最高の上昇となったようだ。不動産サイト運営のレッドフィンの調査によると、全米の３月の住宅価格の中央値は３５万３０００ドルと前年同月比で１７％上昇し、過去最高の伸びとなった。

　一方、販売用住宅の戸数は過去最低となり、前年同月比で過去最大の２９％の減少となった。典型的な住宅はわずか２５日間で販売が完了し、過去最短を記録。販売住宅のうちの４２％は定価を上回り、過去最高を記録した。

　住宅ローン金利の低さや住宅需要の強さなどのファンダメンタルズが過去最高の価格上昇に拍車をかけている。ただ、レッドフィンは、住宅市場が過大評価されているとは考えておらず、市場の落ち着きを待つのに何カ月もかかる可能性があることから、その時点で買い手は低金利の恩恵を受ける機会を逃し、価格が更に上昇しているリスクがあると指摘している。