プロルート、前期最終を76%下方修正、未定だった配当は無配継続

配信元:株探
投稿:2021/04/09 15:00
 プロルート丸光 <8256> [JQ] が4月9日大引け後(15:00)に業績・配当修正を発表。21年3月期の連結最終損益を従来予想の0.5億円の黒字→0.1億円の黒字(前の期は11.9億円の赤字)に76.0%下方修正した。

 会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結最終損益も従来予想の0.4億円の黒字→200万円の黒字(前年同期は10.1億円の赤字)に95.0%減額した計算になる。

 同時に、従来未定としていた期末一括配当を見送る(前の期は無配)とし、無配継続する方針とした。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
   当期の当社グループを取り巻く環境は、新型コロナウイルス感染症の影響により、2度の緊急事態宣言が発出され、アパレル製品への個人消費が大きく低迷する中、主力の総合衣料卸売事業において想定を大幅に超える売上の落ち込みを経験しました。そのような環境下であっても、長年の歴史で培った多くの取引先を背景に、アパレル製品以外にも小売店の要請に応えた衛生関連商品をはじめとする新規商材の提供や、新たに期中より取組んだ新型コロナウイルス抗体・抗原検査キットの販売等により通期計画の達成を果たすべくグループ一丸となって売上の拡大を図ってまいりましたが、売上高におきましては、前年実績は上回るものの、当初計画には達しない見通しであります。利益面におきましては、一連の事業構造改革によるグループあげてのコスト削減や、新たな収益事業の推進等により、黒字安定化を目指すべく取組んでまいりました。また、連結子会社である株式会社 Sanko Advanceでは、コンサート開催が厳しい環境下オリジナルコンテンツの育成等新たな事業のチャレンジを行い早期の収益化を達成しております。連結子会社である株式会社サンマールにおいては店舗閉鎖による特別損失13百万円を計上する見込みですが、在庫販売等において収益化を達成する事ができました。  その結果、前期405百万円であった営業損失が70百万円の営業黒字化前期437百万円であった経常損失が60百万円の経常黒字化前期1,191百万円であった親会社株主に帰属する当期純損失が12百万円の最終黒字化(子会社サンマールでの特別損失含む)と、各段階利益において前期より大幅に改善する見通しでありますが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、当初売上計画が達成できなかったことに伴い、利益面につきましても当初計画を下回る見通しであります。  計画作成当時には想定をし得なかった新型コロナウイルス感染症拡大という厳しい局面の中、目標の達成に向けて役員、従業員、グループ会社一丸となって取り組みを行った結果、「黒字安定化」に向けた最低限の目標を達成できた事は当社グループにとって大きな自信となりました。また、当期目標未達成の大きな要因となった総合衣料卸売事業に関しては、新型コロナウイルス感染症拡大局面での売上消失に後押しされる形で、その変革のスピードが大きく進捗し、来期以降の主軸とするD2Cビジネス事業やECプラットフォーム事業への足掛かりを前倒しで行っております。

   当社は、株主の皆様への継続的利益還元を重要な経営課題の一つと考え、企業基盤の強化及び今後の事業展開を勘案した上で、業績に対応した配当を行うことを基本方針としております。  2021年3月期は、上記「1.2021年3月期通期連結予想数値の修正」のとおり、事業構造改革や新たな収益事業の取組みにより、3期ぶりの営業黒字化となる見通しでありますが、前期、前々期と大幅な損失を計上しており、内部留保の積み上げによる財務体質の強化が最優先事項と判断したため、誠に遺憾ながら当期の配当予想を「未定」から「無配」へ修正することといたしました。一方、株主様への還元策として、当社販売商品である「カラタスシャンプーギフトセット」を1,000株以上保有されている株主様へお届けする株主優待制度導入を2021年2月2日に公表しております。  株主の皆様には深くお詫び申し上げるとともに、可能な限り早期に復配できるよう努めてまいりますので、引続きご支援を賜りますようお願い申し上げます。(注) 本資料に記載しております予想数値は、現時点において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績    は様々な要因によって記載の予想数値と異なる可能性があります。
配信元: 株探

関連銘柄

銘柄名称 株価 前日比
1.0
(01/05)
0.0
(---)