◆ “好内容”も、“流動性低下”にて動意付かず・・・ - 米雇用統計
注目の「米雇用統計」は、非農業部門雇用者数が“事前予想を上回り(予想+64.7万人/結果+91.6万人)”、そして失業率は“さらに低下(6.2%→6.0%)”しました。
平均時給こそ“幾分悪化(+5.2%→+4.2%)”しましたが、概ね“好内容”の結果だったといえます。
この影響にて米10年債利回りは“上昇(一時1.72%台)”、これに引っ張られる格好でドル円も“上値模索(高値は110.748円)”という場面が発表直後に見られました。
ただし「イースター(復活祭)休暇」の影響は大きく、“流動性低下(参加者は限定的)”が重く圧し掛かりました。
このため“前日高値(4/1:110.843円)/年初来高値(3/31:110.964円)”を窺うことはなく、勢いが加速することはありませんでした。
その後は幾分値を落として、先週の取引を終えています。
◆ ただし「レジャー・接客部門の改善」は大きい・・・?
こうして“上値の重さ”を引きずったままで週を跨いでいるドル円ですが、当該指標で明らかにされたのは「レジャー・接客部門の改善(+28.0万人)」です。
当該部門は“宿泊・外食”も含んでいますので、いわば「コロナ禍でもっとも大きな打撃を受けた業種の一つ」ともいえます。
そこが大きく改善しているということは、「米景気回復期待」はさらに強まる可能性が高いということの裏返しともいえます。
本日より米国市場は“再開(通常通り)”しますが、香港・オセアニア・欧州市場は“まだ休場中(イースターマンデー)”となります。
このため流動性がどこまで戻るかは未知数(期待薄?)であり、その意味では“上値の重さ”が先行する可能性も否めないところがあります。
それでも「金利/リスク」の両面より、『ドルに資金が向かいやすい』という流れは続いています。
“上値の重さ”が先行するようなことがあれば、やはりそこは“押し目買いチャンス”として捉えたいところです。
“3/31安値(110.273円)”“4/2安値(110.376円)”が大きなメドといえますが、“4/2安値後の61.8%押し(110.518円)”辺りまであれば、テクニカル的には御の字といえるか・・・?
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:111.272(20/3/26高値)
上値4:111.078(3/10~3/15-3/23の261.8%返し、ピボットハイブレイクアウト)
上値3:110.964(3/31高値、+2σ、大台、ピボット2ndレジスタンス)
上値2:110.843(4/1高値)
上値1:110.748(4/2高値、ピボット1stレジスタンス)
前営業日終値:110.622
下値1:110.376(4/2安値、3/23~3/31の23.6%押し水準、ピボット1stサポート)
下値2:110.273(3/31安値、ピボット2ndサポート)
下値3:110.141(+1σ)
下値4:109.985(3/23~3/31の38.2%押し、月足・一目均衡表先行スパン下限、大台、ピボットローブレイクアウト)
下値5:109.729(3/30安値、日足・一目均衡表転換線、3/23~3/31の50%押し)
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