相対的出遅れ感のあるメキシコペソ/円は狙い目?
【注目メルクマール】パラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)とDMI(方向性指数)
【見通し1】「+DI>-DIの乖離拡大」および「ADXの上昇」なら、「5.574円」付近までの上昇も
【見通し2】「ADX・+DI・-DIの収斂継続」なら、「5.110円」付近までの下押しを想定
喫緊の注目ポイントとして記載した21日BB(ボリンジャーバンド)・+2σライン(≒5.292円)を上抜け突破し、その後、昨年のコロナ・ショック前後の高安レート(高値H:5.992円[2020/2/20]、安値L:4.221円[2020/4/6])を基準とするFR(フィボナッチ・リトレースメント)・61.8%ライン(≒5.315円、上図水色線)を一時上回る動き(上図黄色丸印)となっています。(※本稿執筆[19日午前8時]時点)
上図チャートを見ると、1) 26週MA(移動平均線)が右肩上がりであること、2) 遅行スパンがローソク足の上方にある(=“好転”)こと、3) ローソク足の下方に比較的分厚い青色の雲(=サポート帯、先行スパン)があること、4) BB・±2σラインが26週MAに対してパラレルとなっていること、そして、5) DMI(方向性指数)でADX・+DI・-DIが収斂している(上図青色点線丸印)ことから、メキシコペソ/円・週足チャートでは、緩やかな上昇トレンドを示唆するチャート形状であると判断します。
注目すべきメルクマールは・・・パラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)とDMI。
今週に入り、SARがローソク足の下方で点灯する「買いサイン」へと転換していることから、これからの時間にかけて、仮に+DI>-DIの乖離が拡大し、同時に、ADXが低位置から右肩上がり推移となった場合は、「プラス(=上向き)の方向性優位」→「上昇モメンタムの強まり」となる可能性も。
その場合は、上述したFR・61.8%ライン(≒5.315円)の上抜け突破(終値ベース)も伴いつつ、FR・76.4%ライン(≒5.574円、上図朱色線)付近までの上値トライを想定すべきでしょう。
一方で、ADX・+DI・-DIの収斂状態が継続し、かつ、ローソク足がFR・61.8%ライン(≒5.315円)付近で上値を抑制される動きとなった場合は、「上値固め」→「一旦の下押しフロー」となる可能性も。
その場合は、約半年間における市場参加者の平均コストを示す26週MA(≒5.110円)付近までの下押しを想定すべきでしょう。同MAについては、上述した高安レートを基準とするFR・50.0%ライン、いわゆる“半値戻し”水準(上図黄緑色線)と近似値であるため、メキシコペソ/円の足もとにおける下値重要ラインと捉えて良いでしょう。
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