電算、今期経常を2.8倍上方修正、配当も3円増額

配信元:株探
投稿:2021/03/16 16:00
 電算 <3640> が3月16日大引け後(16:00)に業績・配当修正を発表。21年3月期の連結経常利益を従来予想の3.7億円→10.6億円(前期は3.1億円)に2.8倍上方修正し、増益率が19.5%増→3.4倍に拡大する見通しとなった。

 会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の3.3億円→10.1億円(前年同期は5.5億円)に3.1倍増額し、一転して85.3%増益計算になる。

 業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の35円→38円(前期は35円)に増額修正した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
  2021年3月期通期の連結業績については、新型コロナウイルス感染症の収束時期が不透明な状況が続き、2021年3月期に売上を予定している案件を予定通り受注できるか不確定な状況であったことから、2020年5月15日の「2020年3月期決算短信」で公表した業績予想を変更しておりませんでした。しかしながら、2021年3月期第3四半期連結累計期間において新型コロナウイルス感染症対策に伴う各種給付金対応等の制度改正対応を受注したこと、2021年3月期に売上を予定している案件を順調に受注できたことに加え、新たな案件として、公共分野における新型コロナワクチン接種券対応等を受注したことがあり、売上高が当初の業績予想を上回る見込みです。利益においても、上記の案件による売上高の増加に加え、新型コロナウイルス感染症の影響により、客先訪問を自粛し、Web会議や電話対応による営業活動を推進したこと、及びシステム展示会やセミナーの開催中止に伴い営業活動費が減少したこと等により、当初の業績予想を上回る見込みです。 なお、次項2「減損損失(特別損失)の計上について」のとおり、2021年3月期の連結決算において減損損失を特別損失として計上するものの、以上の状況から、売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益がいずれも2020年5月15日に公表した通期の業績予想を上回る見込みです。(注)業績予想に関する留意事項上記の業績予想につきましては、現時点において入手可能な情報等に基づいて算定しておりますが、多分に不確定要素を含んでおります。従いまして、実際の業績結果は、状況の変化など様々な要因によって、上記の予想・見込みとは異なる場合がありますので、ご承知おきください。2.減損損失(特別損失)の計上について(1)減損損失の内容連結子会社の株式会社ティー・エム・アール・システムズに係るのれんを減損処理し、減損損失120百万円を特別損失として計上する見込みです。(2)減損損失の理由新型コロナウイルス感染拡大の影響により、同社の顧客である病院やクリニックにおいては、2020年度に売上を予定した案件の執行見送り及び来年度以降への延期並びに失注が発生しており、同社単体の2021年3月期通期の業績は、当初の予想より減収減益の見込みであり、同社に係るのれんの回収計画に対して遅れが発生しています。また、新型コロナウイルス感染症の収束時期は依然として不透明な状況であり、コロナ禍の長期化による同社が手掛ける医療分野への影響は、来年度以降も継続することが予想され、のれんの回収は、更に遅れる可能性があります。これらの状況を踏まえ、将来の回収可能性を検討した結果、減損処理すべきであると判断いたしました。

  当社は、株主の皆様に対する利益還元を経営の最重要課題のひとつに位置付けた上で、経営体質の強化と積極的な事業展開に必要な内部留保の確保及び毎期の業績に基づき安定的な配当を実施し、中間配当及び期末配当の年2回の配当を基本方針としております。この基本方針に基づいた株主還元及び2021年3月16日の「業績予想の修正及び減損損失(特別損失)の計上に関するお知らせ」で開示しました2021年3月期の連結業績予想を鑑みて、期末配当において前回の配当予想から3円増配し、1株当たり21円の期末配当を実施いたします。 また、適切な株主還元のあり方について慎重に検討した結果、株主の皆様に対する公平な利益還元という観点から、配当による利益還元をより充実させていくことが適切であると判断し、株主優待制度について以下のとおり変更することといたしました。
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