NY株式市場(11日)ハイテク株は長期金利低下で底離れか−新規失業保険申請件数は市場予想を下回る
11日のニューヨーク株式市場でダウ平均は、1.9兆ドルのコロナ対策法案が米下院で可決したことを追い風にアメリカ経済への回復期待が一段と高まっていることから、連日で過去最高値を試す展開となりそうだ。まずは、前日に付けた取引時間中の過去最高値(3万2389ドル)強く意識しながら寄り付きを迎えよう。
前日の取引では失速したナスダック総合株価指数も、長期金利の低下を素直に好感して買い戻し機運が高まっており、調整局面にあったハイテク株の底離れが見られよう。
取引開始前に発表された週間ベースの新規失業保険申請件数は、71.2万件と市場予想(72.5万件)を下回ったことから、雇用環境の改善期待に繋がりそう。
ただ、ダウ平均は、前日に過去最高値を更新した反動から朝方の買い一巡後は利益確定売りをこなす必要がありそうだ。取引時間中には30年債入札を控えて様子見ムードが強まりそうなほか、米下院が可決したコロナ対策法案は12日にバイデン大統領が署名し成立するのを前に材料出尽くムードも出やすいことから、ダウ平均は、どの程度売り圧力を吸収できるのか、相場の買い意欲の強さが試されそうな1日となる。
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