「アンモニア」が1位にランク、カーボンフリー燃料として関心高い<注目テーマ>

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2021/03/11 12:20
「アンモニア」が1位にランク、カーボンフリー燃料として関心高い<注目テーマ> ★人気テーマ・ベスト10
1 アンモニア
2 全固体電池
3 半導体
4 再生可能エネルギー
5 水素
6 2020年のIPO
7 旅行
8 2021年のIPO
9 デジタルトランスフォーメーション
10 人工知能

 みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、「アンモニア」が1位となっている。

 住友商事<8053.T>は今月10日、海運会社のAPモラー・マースク(デンマーク)など海外5社と、船舶向けグリーンアンモニア(再生可能エネルギーを利用して窒素と水素から製造されたカーボンフリーのアンモニア)燃料供給の事業化に向けた共同検討について覚書を締結したと発表。三菱重工業<7011.T>グループの三菱パワーは今月1日、アンモニアをガスタービン発電の燃料として100%直接利用する4万キロワット級ガスタービンシステムの開発に着手したことを明らかにした。

 アンモニアを巡って企業の取り組みが活発化している背景には、クリーンエネルギーとして期待されている水素を効率よく運ぶことができる媒体(キャリア)のひとつであるほか、燃焼しても二酸化炭素(CO2)を排出しないことから温室効果ガスの排出量削減に大きく寄与する可能性があり、将来のカーボンフリー燃料としての活用が期待されていることが挙げられる。

 今後、需要が高まることを考えればサプライチェーン(供給網)の構築が課題となるが、東京電力ホールディングス<9501.T>中部電力<9502.T>が出資するJERA(ジェラ)は2月にマレーシアの国営石油・天然ガス会社のペトロナスとアンモニア・水素燃料のサプライチェーン構築について協議することなどを定めた覚書を締結。伊藤忠商事<8001.T>は昨年12月に東洋エンジニアリング<6330.T>などとロシア・東シベリアで生産したアンモニアを日本に輸送して燃料として活用するバリューチェーンの事業化調査を実施すると発表している。

出所:MINKABU PRESS
配信元: みんかぶ

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