NY株式市場(10日)長期金利の動向に敏感な地合いは継続へ−2月消費者物価指数はコア指数が予想を下回る
10日のニューヨーク株式市場でダウ平均は4日続伸して取引が始まりそうだ。
ダウ平均は、注目されている長期金利が落ち着きを見せていることから前日までの良好な地合いを引き継ぎ、連日で3万2000ドルの節目を見にいく寄り付きとなりそうだ。
取引開始前に発表された2月の消費者物価指数は、前年同月比1.7%上昇と市場予想とほぼ一致したほか、コアCPIは弱い結果となり米国10年債利回りの低下に繋がっていることもニューヨーク株式市場の支援材料となろう。
取引時間中には、日本時間11日午前3時に行われる米10年債入札に注目が集まっている。前日の3年債入札と同様に無難に通過できれば、長期金利の過度な上昇懸念が和らぎそうだ。
ただ、ダウ平均は連日で過去最高値に接近する局面で利益確定売りが重なり伸び悩む展開が続いている。10日も上値では戻り売り圧力の強さが強く意識されそうなことから、取引終盤にかけて堅調さを維持して終値ベースの過去最高値(2月24日:3万1961ドル)を取りきれるかどうか、地合いの強さが試されそうな1日となる。
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