チャーチル・キャピタルが急落 噂で買ってニュースで売る=米国株個別

著者:MINKABU PRESS
投稿:2021/02/23 23:59
 特別買収目的会社(SPAC)のチャーチル・キャピタルが44%の急落。日曜日に米電気自動車(EV)のスタートアップ企業ルーシッド・モーターズが同SPACと合併し、株式公開で合意に接近と報じられていたが、前日に合意が発表された。合併後の株主価値は240億ドルと試算されている。

 ルーシッドはテスラには匹敵しないものの、上場によって急成長する可能性が指摘されている。合併で調達する約44億ドルの資金については、製品の市場投入やアリゾナ工場の拡張などの費用に充当する計画。EV関連など次世代の自動車技術サプライヤーに対する投資ブームが続き、ルーシッドもこの流れに乗った格好。

 本日もIT・ハイテク株への利益確定売りが加速しており、テスラ株も売りが強まっている。上記の観測報道が伝わって以来、チャーチル・キャピタルの株価は約5倍急伸した。きょうは、IT・ハイテク株への利益確定売りが強まる中、同社株も「噂で買ってニュースで売る」といったところかもしれない。

(NY時間09:49)
チャーチル・キャピタル 32.09(-25.29 -44.07%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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