買い先行から一段高、30 年半ぶりの高値
本日の日経平均は 564.08 円高の 30084.15 円で取引を終了した。朝方から買いが優勢となり、その後は上値を試す展開。好調な企業業績と、ワクチン接種による経済正常化への期待から、株価は上昇幅を拡大させた。
上昇の牽引役となったのは、ファストリ(9983)やソフトバンク G(9984)などの指数寄与度の大きい銘柄。また、オリンパス(7733)が想定以上の収益改善を受けて12%以上の大幅高。日経平均の上昇に寄与した。大地震で JR 東日本(9020)など関連銘柄は軟調に推移したものの、全体相場にはほとんど影響を与えなかった。
日経平均は 30 年半ぶりの3万円台を回復しており、「意気揚々」といった感じとなっている。ただ、実際には日経平均の構成銘柄は異なり、あの頃と比較するのはかなり難しい。現在の日経平均は値がさ株中心の「優良企業指数」的な意味合いがあり、特定の銘柄に左右されやすい。同時に「実体経済を反映していない」部分もあり、一筋縄には喜べないのが実情だ。
それでも日経平均が高値を更新していることは、非常に喜ばしいこと。市場全体にも好影響を与えそうだ。これでも東証一部の売買代金は 2 兆 6000 億円程度。「大盛況」といった感じではなく、「100%全員参加」とは言えないだろう。逆の意味で「買いそびれた投資家」が多数存在しており、上値を買う余地は残されている。短期的な過熱感はあるものの、ここは積極的に買いポジションを高めるようにしたい。
<マーケット・ストーリー>
子供たちを乗せたふわふわ怪獣が、なぜか空中に浮かんだ。本来ならば重しによって浮くはずがないのに、徐々にその高度を上げていく。「もしかして地震のせい?」「杭が外れた?」――大人たちの心配をよそに、中にいる子供たちは大はしゃぎだ。「すげー、どこまで上がるんだろう」
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