相場展望と今週の注目銘柄はこれだ!

著者:出島 昇
投稿:2021/01/08 17:48

<1828> 田辺工業

四季報によると、受注はプラント設備中心に第2四半期から減退。完工減に加え、下期は好採算工事が減る。タイの表面処理は赤字。施工効率化及ばず、営業減益。減配。22年3月期は東南アジアでのコロナ影響軽減。無人搬送車は自己位置確認や24時間稼働のワイヤレス給電システムを装備し、倉庫内や工場向けに拡販。建設向け等にウェアラブルカメラ・映像システム発売。建設業:設備工事、表面処理、他。

2020年11月6日発表。2021年3月期本決算予想は、前年同期比で営業利益-44.7%の14.50億円、経常利益-44.1%の15.00億円の減収・減益の見通し。

2016年6月24日の332円(分割前665円)を安値とする上昇トレンド(A)を形成し、この中で2018年1月15日の1394円の高値をつけました。ここをピークに下降トレンド(B)へ転換しました。この下降トレンド(B)の中で、12月25日の654円、2019年6月3日の700円と2点底をつけて反発し、下降トレンド(B)をいったん上にぬけて、2020年1月20日に1012円の戻り高値をつけました。この時点では、すでにコロナ相場となっていたことで、もみあいとなりましたが、2月のコロナ急落相場が起こり、4月3日に574円まで下げて底打ちとなりました。ここを安値に上昇トレンド(C)へ移行し、この中で7月31日の681円を安値に再上昇となり、11月30日に808円で買転換となって、12月17日に885円まで上昇して、その後もみあいとなっています。
 

 

<2767> フィールズ

四季報より 卸売業:娯楽用品。

【特色】遊技機の企画開発、販売が軸。『エヴァ』シリーズ著名。円谷プロ買収等コンテンツ事業拡充も

【上振れ】ホールの稼働回復と新機能需要が想定超。後半に『エヴァンゲリオン』など投入でパチンコ・パチスロは前期並みの計約19・0万台に上振れ。前号比増額で一転営業増益。臨時休業特損6億円。22年3月期は市場活性化で遊技機20万台見込み。

【円 谷】『ウルトラマン』映画は21年夏公開、円谷IP事業の確立図る。新規事業の広告サービスにSMSの送信機能を追加。

2020年11月13日発表。2021年3月期本決算予想は、前年同期比で営業利益+68.3%の12.00億円、経常利益+27.8%の12.00億円の増収・増益の見通し。

2016年12月14日の戻り高値1522円からの下降トレンド(A)が、2018年7月20日の1247円の高値からやや下げ角度の大きい下降トレンド(B)へ移行しました。この中で2019年8月6日の433円でいったん底打ちして反発し、11月11日の478円を2点底にして12月27日の673円まで上昇し、ここを目先のピークにしてコロナ急落相場に巻き込まれ、2020年3月13日の260円まで下落して底打ちとなりました。ここからゆるやかな上昇トレンド(C)を形成していますが、この中で5月21日の489円まで反発したあとの下落で、7月2日の317円、8月7日の310円、10月27日の321円と3点底をつけて上昇に転じ、12月9日の382円の安値から急反発となって、12月21日の541円まで上昇しました。押し目買いに有利な形となっています。
 

 

<4319> TAC

四季報より サービス業 :他個人サービス・製品。

【特色】会計、法律分野の『資格の学校』大手。法人研修、出版、人材紹介事業等も。公務員講座等に強み

【営業増益】柱の個人研修は新型コロナに伴う試験延期で公務員、税理士が出足縮む。ただ下期にかけ復調。会計士、建築士は堅調。賃料圧縮効き、会社営業益まで増額。営業外に助成金。22年3月期も会計士、建築士伸長。ただ公務員低調で営業益横ばい。

【新講座】20年秋に第二種電気主任技術者、21年2月に一級建築施工管理技士を開講へ。サーバー増強し通信受講環境を拡充。

2020年11月5日発表。2021年3月期本決算予想は、前年同期比で営業利益+325.9%の6.90億円、経常利益+163.1%の6.84億円と大幅な増収・増益の見通し。

2012年7月25日の120円を安値とし、2014年1月29日の494円を高値とする、中長期の大きな三角保ち合い(S)の中の動きとなっています。この中で2016年2月12日の167円の安値から2017年11月28日の416円まで上昇し、ここから角度の大きい下降トレンド(C)へ転換し、2020年3月13日の136円まで下げ、ここを安値に短期の上昇トレンド(D)となって、三角保ち合いの上値ラインに向かっているところです。上値は大きくないかもしれませんが、300円水準までの戻り(三角保ち合いの上値ゾーン)が目安となります。
 

 

<5986> モリテック スチール

四季報より 金属製品:鉄鋼 など。

【特色】特殊帯鋼の商事と焼き入れ・板金加工が2本柱。自動車向け多い。タイやインドネシア等に拠点

【持ち直し】国内自動車生産の持ち直しで、後半は板金加工など復調気配。新車向け部品も軌道化。需要は低水準だがタイ、メキシコなど海外自動車関係も底打ち。償却負担重いが赤字額は前号より縮小。22年3月期は国内外で自動車復調し黒字浮上。

【商 談】新車用など低迷していた商談の活性化へ向けて対応策の確立急ぐ。抑制気味だった設備投資もメリハリ付けて実行。

2020年11月13日発表。2021年3月期本決算予想は、前年同期比で営業利益-1259.1%の-5.10億円、経常利益-448.1%の-4.70億円の大幅な減収・減益の見通し。

2016年2月15日の229円を一番底に、2017年4月25日の260円を2番底にして上昇トレンド(A)を形成。この中で2018年1月18日に1380円まで上昇し、ここをピークに下降トレンド(B)へ転換しました。この下降トレンド(B)の中で7月5日の500円まで下げてもみあい、8月21日の501円で2点底となって、8月29日の676円まで反発し、ややゆるやかな下降トレンド(C)へ移行しました。この下降トレンド(C)の中で12月25日の336円、2019年6月4日の321円、8月29日の308円と3点底となって、10月31日に513円まで反発し、ここをピークにコロナ相場に巻き込まれ、その後、急落となって2020年3月13日の196円で底打ちとなりました。この3月13日の196円を安値に6月23日の335円を高値とする三角保ち合い(E)となり、この煮詰まったところの11月19日に287円を安値に上放れし、急騰となって12月7日に718円まで上昇し、ここをピークに急反落となって12月22日の430円の安値をつけもみあっています。
 

 

<8999> グランディハウス

四季報より 不動産業:住宅建設。

【特色】栃木県など北関東が地盤。土地開発からの戸建て住宅販売が主力。千葉、埼玉、神奈川にも進出

【続落】新型コロナによる営業自粛や、埼玉、神奈川など新拠点立ち上げ費用で出足の落ち込み想定以上。6月以降新築、中古住宅とも受注好転。新規エリア漸次寄与だが及ばず営業減益。創業30周年記念配。22年3月期は戸建て見直し追い風で増益に。

【新拠点】20年7月埼玉エリアの新拠点社屋が竣工。人員も増強し仕入れ、販売を本格化。首都圏で次の大規模開発も準備中。

2020年11月9日発表。2021年3月期本決算予想は、前年同期比で営業利益-20.6%の17.00億円、経常利益-22.1%の18.00億円の減収・減益の見通し。

2016年6月24日の300円を安値とする上昇トレンド(A)の中で、2018年1月10日に612円の高値をつけ、ここをピークに下降トレンド(B)へ転換しました。この下降トレンド(B)の中で、12月25日の351円まで下落し、ここからの反発で、2019年3月4日の496円、7月31日の511円、2020年1月22日の514円と順上げの三尊天井となって、ここでコロナ急落相場に巻き込まれて、4月6日の280円まで下げて底打ちとなりました。ここから6月8日の438円まで上昇し、三角保ち合いとなって煮詰まって上放れしたところです。
 

 

配信元: みんかぶ株式コラム

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