タメニー Research Memo(6):2021年3月通期は下期に損失幅が縮小、第4四半期中に単月黒字化

配信元:フィスコ
投稿:2021/01/07 15:06
■今後の見通し

1. 2021年3月期通期の連結業績見通し
タメニー<6181>の2021年3月期通期の連結業績予想(11月13日公表)は、売上高が2020年3月期比41.9%減の4,760百万円、営業利益が2,000百万円の損失(2020年3月期は78百万円の利益)、経常利益が2,000百万円の損失(同41百万円の利益)、親会社株主帰属当期純利益が2,000百万円の損失(同2百万円の利益)としている。コロナ禍の影響で大幅減収予想である。

ただし下期は、売上高が3,058百万円、営業利益が560百万円の損失、経常利益が623百万円の損失、親会社株主帰属当期純利益が623百万円の損失の計画で、上期に比べて損失幅が縮小する見込みだ。また第4四半期中に単月黒字化見込みとしている。売上面では結婚相談所「パートナーエージェント」が回復基調であり、挙式披露宴プロデュース「スマ婚」は6月-7月に成約した挙式の施行が第4四半期に集中しているため一定程度の収益計上が見込めるとしている。コスト面では拠点統廃合による固定費削減が来期より寄与する。

2. 下期の重点施策
業績回復に向けた下期の重点施策として、各領域ともwithコロナ時代の新しい生活様式に対応した事業機会の創出、及び固定費削減に注力する。

婚活領域では、結婚相談所の回復基調が顕著となり、会員様向けコーディネートサービス等のオプション販売の拡販も推進する。カジュアルウエディング領域では、マイクロウエディング(小規模・高品質ウエディング)など挙式披露宴・二次会の新たなスタイル創出と収益構造改革を推進するとともに、フォトウエディング「LUMINOUS」のラインアップ拡充や提供エリア拡大を推進する。その他領域では、企業向けイベントプロデュース「イベモン」の受注が好調であり、第3四半期以降に施行が増加する見込みだ。

コスト面では店舗統廃合や人員再配置によって固定費削減を推進する。婚活領域は婚活パーティー「OTOCON」を戦略的に縮小することに伴って、2020年3月末時点の34拠点を2022年3月末時点(予定)で26拠点に統廃合する。カジュアルウエディング領域では、挙式披露宴プロデュース「スマ婚」及び結婚式二次会プロデュース「2次会くん」の施行件数がコロナ禍の影響で減少しているため、2020年3月末時点の10拠点を2022年3月末時点(予定)で東名阪の3拠点に統廃合する。一方でフォトウエディング「LUMINOUS」については、2020年3月末時点の1拠点を2022年3月末時点(予定)で7拠点に拡大する。またブライダル事業のエスクリとの業務提携で提供エリアの拡大を推進する。なお「スマ婚」及び「2次会くん」の人員は、婚活領域やフォトウエディング「LUMINOUS」にシフトする。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)


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