NY株式市場(6日)米10年債利回り1%台乗せに警戒感高まる−ADP雇用統計は予想外の12.3万人減
6日のニューヨーク株式市場でダウ平均は軟調な取引スタートとなりそうだ。
注目されていたジョージア州の上院決戦投票は民主党の2議席獲得が濃厚となり、民主党がホワイトハウスと議会上下両院を支配する「トリプルブルー」が現実化するとの見方が広がっている。
時間外取引では、米国10年債利回りが10カ月ぶりに節目の1%台乗せとなっている。バイデン次期政権による大規模な財政政策の発動で国債の増発観測が広がり金利上昇圧力が高まっている。
6日のニューヨーク株式市場では、米長期金利の1%台乗せという金利上昇とバイデン次期政権による規制強化に対する警戒感からハイテク株に逆風が吹きそうだ。
ダウ平均は、取引開始前に発表された12月のADP雇用統計は、12.3万人減と市場予想(5.0万人増)を大きく下回ったこともあってハイテク株安につれる形で寄り付きを迎えそうだ。
ただ、ジョージア州の上院決戦投票は、開票作業が進む郵便投票を含めた最終的な結果判明を待たなければならないほか、週末の雇用統計を控えてポジションを大きく傾けにくい相場環境は続きそうだ。
ダウ平均は、朝方の売り一巡後にどの程度下げ渋ることができるか、相場全体の押し目買い意欲の強さが試されそうな1日となる。
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