当面、レンジワーク主体の動きとなりそう
【注目ポイント1】21日MA(≒81.000円)超え成否
【見通し1】上抜けなら「82.000円」付近までの上値トライも
【注目ポイント2】BB・-2σライン(≒80.000円)割れ成否
【見通し2】下抜けなら「79.000円」付近までの下値トライを想定
【総合見通し】当面は「80.000~81.000円」をベースとするレンジワーク継続か
今月半ば以降、調整相場の時間帯となっているカナダドル/円ですが、足もとでは下値しっかりの相場付きになりつつあります。
上図チャートでは、1) 21日MA(移動平均線)が横向きであること、2) 遅行スパンがローソク足のやや上方にあること、3) パラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)がローソク足の上方で点灯していること、4) ローソク足が青色の雲(=サポート帯、先行スパン)の中、およびBB(ボリンジャーバンド)・-1σライン付近で推移していること、そして、5) DMI(方向性指数)で+DIと-DIが収斂し、同時にADXが右肩下がりになりつつある(上図青色点線丸印)ことから、カナダドル/円・日足チャートでは、上下圧力が拮抗するレンジ相場を示唆していると判断します。
25日時点では、BB・-1σライン(≒80.430円)付近での足場固めの時間帯となっており、当面のカナダドル/円は上下動意の乏しい相場展開が継続しそうです。そんな中、今後のカナダドル/円における上下動意のトリガーとなり得る2つのポイントに要注目です。
1つ目は、約1カ月間における市場参加者の平均コストを示す21日MA(≒81.000円)をローソク足が終値ベースで上抜け突破したケース。その場合は、「上値基準線突破」→「上昇フロー」の起点となり得ることから、上値抵抗線として機能するBB・+2σライン(≒82.000円)付近までの上値トライを想定すべきでしょう。
2つ目は、下値支持線として機能するBB・-2σラインおよび先行2スパン(≒80.000円、上図黄色矢印)を終値ベースで下抜け突破したケース。その場合は、「下値支持線突破」→「下降フロー」の起点となり得、心理的水準である「79.000円」付近までの下値トライを想定した方が良さそうです。
上記2つのトリガーポイントを念頭に置きつつも、当面のカナダドル/円は、BB・-2σラインないしは先行2スパン(≒80.000円)を下値メド、21日MA(≒81.000円)を上値メドとするレンジワーク主体の相場付きとなりそうです。
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