ドル円は103円台後半で上下動 ファイザーの申請の報にも反応薄=NY為替後半

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
投稿:2020/11/21 06:05
 きょうのNY為替市場はドル安が一服する中でドル円は103円台後半での上下動が続いている。ただ、下げは一服しているものの、104円台回復を試す動きまでは見られていない。世界各国で感染拡大が加速する中で景気回復への期待は後退している。

 朝方にファイザーがきょうにもFDAに緊急使用許可(EUA)を申請とのニュースが流れるなど、ワクチン開発についてはポジティブな雰囲気が強まっている。しかし、市場の反応は冷静だ。12月後半にも接種開始とも見られているが、全体に普及するまでには時間がかかるとの見方も強い。

 米大手銀が来年の見通しを発表してきているが、下方修正が相次いでいる。年前半は感染拡大が影響し、成長は抑制されると見ているようだ。FRBの低金利政策はコミット通りに長期化するとの見方が根強く、ドル安の流れは続くと見ている向きは依然として多い。

 ドル円は今月安値が103円台前半に来ているが、その水準をブレイクするようであれば、102円を試す可能性もありそうな雰囲気だ。

 なお、東京時間にFRBの緊急融資プログラムの延長の是非を巡りムニューシン米財務長官とFRBの意見相違が伝わっていた。長官は4つのプログラムの90日間延長を目指す一方で、他のプログラムは予定通り12月31日で失効させ、議会が中小企業の給与補償プログラム(PPP)など他の目的で支出できるよう、財務省への4550億ドルを返還するようFRBに要請した。FRBはこれに反論し、プログラムは極めて重要な役割を果たしていると主張。

 米財務省とFRBが表立って対立するのは珍しく、市場も反応していたようだが、朝方にムニューシン長官の発言が伝わり、「自身はCARES法の意志に従っており、FRBの余力は十分に残っているので、中小企業への給与補償プログラム(PPP)に利用したい」と述べ、自身の考えを擁護した。

 ユーロドルは戻り売りが優勢となり、1.18ドル台半ばに伸び悩んでいる。FRBの低金利長期化期待からドル安の見方が根強い中でユーロドルは底堅い展開が見られているものの、1.19ドル台には慎重さも見られており、上値が重くなっている印象。12月のECB理事会で追加緩和が確実視される中で様子見気分も広がって来ているようだ。

 きのうはEU首脳がテレビ会議を行っていたが、議題の中心は1.8兆ユーロのEU予算と復興基金に集中していたようだ。結局、ポーランドとハンガリーの反発が強く最終合意には至らず、来年1月の稼働への遅れも警戒されている。ただ、市場は楽観的に見ているようで、ユーロのネガティブな反応は、いまのところ限定的となっている。

 EUは復興基金の資金分配に法の支配を条件に入れており、それに反発している。ハンガリーはウイルス感染抑制のために非常事態宣言を無期限に延長し、この間、政府に対して政令による新たな立法と既存の法律の停止を認めている。更に、対策を妨害している者、および偽りの情報を拡散している者には刑罰を課すことも可能となった。法の支配が尊重されているとは言い難いが、感染抑制にはやむを得ないとしている。

 ポンドは力強さを堅持しており、1.32ドル台後半での推移。ポンドの上下動が一時見られた。英国とEUの貿易交渉は来週の合意に向けて楽観的と伝わり、双方は今後数日中に協定を結ぶ可能性があるという。ただ、そのためには英政府、そして、程度は小さいがEU政府も大きな政治的決断を下す必要があり、それがないと交渉は決裂する可能性があるいう。

 市場では来週にも合意との楽観的な見方が広がっている。そのことがポンド買いを強めているが、合意成立ならポンドドルはクリスマスまでに1.40ドルまで到達するとの強気な見方も出ているようだ。逆に決裂なら1.20ドルまでの下げも警戒されるとしている。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

このニュースはみんかぶFXから転載しています。

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