相場展望と今週の注目銘柄はこれだ!

著者:出島 昇
投稿:2020/11/20 19:40

<1945> 東京エネシス

 四季報によると、原発の安全対策工事は堅調続く。ただ火力発電や太陽光発電、コージェネ等の設備工事が頭打ち。電力会社からのコスト削減要求も引き続き厳しい。営業益横ばい圏。災害特損見込まず。普通27円配。建設請け負った岐阜・高山の地熱発電所稼働、温泉水活用でエネルギー効率化促進。光通信グループが7月第2位株主に浮上、純投資で経営へ要求は現状なし。建設業:設備工事、他。

2020年10月28日発表。2021年3月期本決算予想は、前年同期比で営業利益-0.5%の39.00億円、経常利益0%の39.00億円の小幅な減収の見通し。

2016年11月9日の903円、2017年4月14日の874円を2点底にして上昇トレンド(A)を形成し、この中で11月9日の1383円、2018年5月1日の1407円と2点天井となって下降トレンド(B)へ転換しました。この下降トレンド(B)の中で、2019年10月31日の1066円の戻り高値から、コロナ相場に巻き込まれ、今年の2月からの急落相場でつれ安し、3月19日に616円で当面の底打ちとなりました。ここから3月30日の881円まで自律反発後、三角保ち合いとなり、この煮詰まったところで10月16日の728円を安値に上放れとなり、11月11日に905円まで上昇して押し目を入れています。
 

 

<3172> ティーライフ

 四季報によると、巣ごもり消費で機能性食品主体に主力通販堅調。ヘアケア品軸に顧客開拓進む。広告費見直し採算改善。物流受託も静岡・掛川拠点フル寄与。サプリのテレビ通販減で卸後退見込む会社計画保守的。ウィッグ事業に参入、静岡・藤枝市に直営店開設し対面販売始動。直営店を順次増やす一方、通販も展開。機能性食品の新製品投入継続、需要喚起図る。小売業:小売、卸売、プロパティなど。

2020年9月4日発表。2021年7月期本決算予想は、前年同期比で営業利益+6.9%の5.30億円、経常利益+1.0%の5.30億円と2期連続の増収・増益の見通し。

2016年2月12日の822円の安値からの上昇トレンド(A)の中で、2017年3月31日の1926円、6月5日の1936円と2点天井をつけて下降トレンド(B)へ転換しました。この中で今年の2月からのコロナ急落相場に巻き込まれ、3月2日に713円まで下げて底打ちし、上昇トレンド(C)へ転換しました。この中で3月11日の997円、6月3日の1273円、9月4日の1680円と上げ幅を拡大する3段上げとなっています。約3ヶ月ごとに高値をつけています。
 

 

<6750> エレコム

 四季報によると、スマホ関連後退、法人向けも鈍いがテレワーク需要でキーボード、マウス、ケーブル等好採算のPC関連が想定超。AVやヘルスケアも貢献。交通費など経費効率化も効き前号比増益幅拡大。連続増配。外出自粛で伸びる通販チャネルに注力。ヘッドセットやマイクなど音声関連は高性能品投入など差別化狙う。法人向けの技術力応用した個人向け製品も視野。電気機器:パソコン関連、スマートフォン・タブレット関連、TV・AV関連、周辺機器、など。

2020年11月5日発表。2021年3月期本決算予想は、前年同期比で営業利益+4.8%の148.00億円、経常利益+4.4%の142.00億円の8期連続の増収・増益の見通し。

2016年11月9日の1790円を安値とする上昇トレンド(A)の中で、2018年12月26日の2569円を安値に急角度の上昇(B)となって、2020年1月22日の4755円の高値をつけました。この中で今年の1月22日の4755円を高値に2月からのコロナ急落相場に巻き込まれ、3月13日の2902円で目先の底打ちとなり、その後、急反発(C)に転じて7月10日の5550円まで上昇しました。ここを当面のピークにしてもみあい、11月5日の5470円を2番天井にして反落し、11月13日に4620円で売転換の型となっています。
 

 

<3104> 富士紡ホールディングス

 四季報によると、利益柱の研磨材は、5G軸に半導体デバイスやシリコンウエハ向けが上期軸に想定超。化学工業品は一部受注減るが、徐々に取り戻す。繊維はコロナ影響大きいが構造改革を継続、下期の子会社合併効果も。償却増こなし営業益横ばいに増額。 2子会社を10月合併。効率化と費用削減狙う。研磨材・大分工場は10月完成。化学工業品工場の設備改修も実施中。繊維製品:研磨材、化学工業品、繊維など。

2020年10月30日発表。2021年3月期本決算予想は、前年同期比で営業利益+7.9%の44.00億円、経常利益+6.3%の46.00億円の2期連続の増収・増益の見通し。

2018年2月2日の4480円を高値にして、上値を切り下げる一方、下値は2200円台のフラットな下値抵抗ラインとなっており、右肩下がりの直角三角形の保ち合いとなっています。この中で2019年6月18日の2237円、7月18日の2243円を2点底にして、2020年の1月20日に4060円まで上昇し、ここからコロナ相場に巻き込まれ、2月の急落相場を経て、3月13日に2213円の安値更新となりました。その後、2213円を安値に上昇トレンド(B)へ転換し、6月10日の3380円まで上昇して7月27日の2951円まで押し目を入れ再上昇となって、10月30日に3930円の高値をつけましたが、同日に3620円で売転換となり、上昇トレンド(B)を下に切って下げています。日経平均のスピード調整に、つれ安する可能性があります。
 

 

<1808> 長谷工コーポレーション

 四季報によると、単体受注は下期軸に4500億円計画(前期比4・7%減)。マンション建設はコロナの影響軽微だが完工端境期。子会社も管理や不動産堅調だが、リフォーム工事が一部期ずれ。営業減益。配当維持。長期借入金600億円、無担保社債400億円を調達。不動産投資や海外事業などに充当へ。相模原市で事務所ビル建設工事を受注、非住宅案件の営業を強化。建設業:建設関連、サービス関連、海外関連など。

2020年11月12日発表。2021年3月期本決算予想は、前年同期比で営業利益-15.6%の725.00億円、経常利益-17.9%の700.00億円の減収・減益の見通し。

2016年2月24日の891円、7月8日の927円、9月21日の918円と3点底をつけて上昇トレンド(A)を形成し、2018年1月25日の1853円まで上昇し、5月18日の1754円を2番天井にして下降トレンド(B)へ転換しました。この中で12月25日の1090円、2019年6月27日の1072円、8月15日の1070円と3点底をつけて、下降トレンド(B)を上にぬき、今年の1月23日に1567円まで上昇したとろで、コロナ相場に巻き込まれ急落となって、3月17日の968円まで下落し、もみあって4月30日の1001円を2番底にして9月14日に1510円まで上昇しました。ここを戻り高値にして10月12日に1350円で売転換となり、下落しているところです。好業績、高配当銘柄ですが、信用倍率は0.83倍となっており、需給によっては下げるところまで下げますので待ち伏せとなります。
 

 

配信元: みんかぶ株式コラム

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