NY株式市場(16日)ダウ平均先物が時間外で3万ドル手前まで急騰−バイデン次期大統領の経済政策に注目
16日のニューヨーク株式市場でダウ平均は再び終値ベースの過去最高値を試す展開となりそうだ。
取引開始前にモデルナは、新型コロナウイルスのワクチン最終治験で94.5%の効果を確認したと発表した。今後数週間以内にFDAに緊急使用許可を申請するとしており、時間外で取引されているダウ平均先物は、上昇幅が一時500ドルを超えて3万ドル手前まで急騰する場面が見られている。
16日のアジアやヨーロッパ市場は、この日中国で発表された経済指標が好調だったことから軒並み高となっている。16日のニューヨーク株式市場は、ヨーロッパ株高やワクチン開発の進展による実用化への期待感が押し上げ要因となろう。
世界的な経済回復への期待感から、短期的な物色の矛先は、出遅れが目立っていた景気敏感株への資金シフトが再び目立ちそうで、IT・ハイテク株は、やや物色の圏外に置かれやすい寄り付きを迎えよう。
ダウ平均は、日中ベースの過去最高値(2万9933ドル)を更新した今月9日の取引で終値ベースの過去最高値(2月12日:2万9551ドル)を取りきれずに終わっていた。16日のダウ平均は、寄り付きで再び3ドルの大台が視野に入る水準まで上昇したあとは、伸び悩みながらも終値ベースの過去最高値を更新することも想定しておきたいところだ。
ただ、買いの勢いが続くかどうかは、日本時間17日午前3時45分から行われる予定のバイデン次期大統領による経済政策方針の公表がポイントとなりそう。
バイデン次期大統領がアメリカ大統領選挙で勝利宣言後、経済対策に関する政策方針を示すのは今回が初めてで、早速マーケットとのコミュニケーションが試されそうな1日となる。
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