今日の為替市場ポイント:米国の政治不安は払しょくされず

配信元:フィスコ
投稿:2020/11/09 08:48
6日のドル・円は、東京市場では103円71銭から103円36銭まで下落。欧米市場では、103円18銭まで下げた後、103円72銭まで反発したが、103円31銭で取引終了。本日9日のドル・円は、主に103円台で推移か。米大統領選の最終結果が出るまでにある程度の時間がかかる可能性は残されており、米国の政治不安は払しょくされていないことから、リスク選好的な円売りは引き続き抑制される見込み。

11月3日に行われた米大統領選で過半数を超える選挙人を獲得したと報じられている民主党のバイデン氏は8日までに、政権移行の準備に着手した。しかしながら、トランプ大統領は選挙での敗北を認めていないため、法廷闘争に移行する可能性がある。そうなった場合、最終決着までに時間がかかることから、政権移行は遅れ、経済・外交政策などに何らかの影響が及ぶとの見方が出ている。追加経済対策の成立も遅れると懸念されており、リスク選好的な円売りがただちに拡大する可能性は低いとみられる。

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配信元: フィスコ