相場展望と今週の注目銘柄はこれだ!

著者:出島 昇
投稿:2020/11/06 17:20

<2678> アスクル

 四季報によると、個人向け『ロハコ』は販管費抑制や好採算の広告事業が寄与し赤字縮小。が、柱の法人向けは大企業軸に販売減退。個人利用等の新規顧客獲得で補えず。廉価商品の比率増え、配送費こなせず一転営業減益。オフィス用品通販で個人客向け配送無料ライン引き上げ、配送効率化急ぐ。9月稼働の埼玉・三芳物流センターは後半に良品計画の庫内業務受託で稼働率向上。小売業:eコマース、ロジスティクス、他。

2020年9月16日発表。2021年5月期本決算予想は、前年同期比で営業利益+4.3%の92.00億円、経常利益+4.0%の90.00億円の3期連続の増収・増益の見通し。

2018年2月20日の3995円を高値とする下降トレンド(A)の中で、2019年2月8日の2051円で底打ちし、6月28日の2274円で2番底をつけて反発し、下降トレンド(A)を上にぬけて2020年(今年)の1月31日に3615円まで上昇しました。しかし、ここでコロナ相場に巻き込まれ2月の急落につれ安して、3月13日に2105円まで下落し、3月30日の3665円まで急反発して、三角保ち合い(B)を形成しました。この三角保ち合い(B)が煮詰まったところで上放れし、6月3日の3910円、6月17日の3965円と2点天井をつけて反落し、8月7日に3005円の安値をつけました。ここでもみあって8月31日に3272円で買転換が出現し急騰して、10月9日に4715円と2016年以来の高値となりましたが、現在はアメリカの大統領選を控え下落傾向にあります。
 

 

<5269> 日本コンクリート工業

 四季報によると、収益性高いポールは楽天向けやミャンマー子会社がすこぶる好調。PC壁体の増加も大きく寄与。下期にかけて生産ライン改装効果が一段拡大。パイルの前期不採算案件一巡もあり営業黒字転換。増配。リニア案件は複数工区で内定獲得、今期から売上寄与。工期短縮や省人化につながるPC壁体は受注積み上がる。洪水・治水対策コンクリート製品も需要増。ガラス・土石製品:基礎、コンクリート二次製品、不動産・太陽光発電など。

2020年8月12日発表。2021年3月期本決算予想は、前年同期比で営業利益+1727.9%の14.00億円、経常利益+444.2%の16.00億円の大幅な増収・増益の見通し。

2016年2月12日の221円を安値とする上昇トレンド(A)の中で、2018年1月29日に515円の高値をつけました。ここをピークに7月6日の300円まで下落し、9月26日の369円まで自律反発したあと下降トレンド(B)へ移行しました。この中で2019年11月11日の338円の高値をつけて反落し、コロナ相場に巻き込まれてもみあっていましたが、今年の2月6日の293円を高値にコロナ急落相場に連動し、3月13日の185円まで下げて底打ちとなりました。ここから上昇トレンド(C)へ転換し、9月29日の351円まで上昇して押し目を形成しています。
 

 

<4960> ケミプロ化成

 四季報によると、主力の紫外線吸収剤は自動車減産影響が想定より厳しい。酸化防止剤は堅調だが製紙用薬剤や電子材料等の下期回復鈍い。販価も軟調で、営業減益幅やや拡大。営業外の生産休止費用継続。保険関連特益。BASF依存大きい紫外線吸収剤の受注変動リスク軽減に向け、有機EL材料柱に新製品開拓。低温・高圧反応の生産技術基盤に医・農薬関連の受託も増強。化学:化学品、ホーム産業、輸出など。

2020年8月7日発表。2021年3月期本決算予想は、前年同期比で営業利益-22.3%の3.00億円、経常利益-37.9%の1.00億円の減収・減益の見通し。

2017年3月31日の493円を高値に下降トレンド(A)を形成しました。この中で2018年12月25日の131円で底打ちとなり、下値はゆるやかな上昇トレンド(B)となっています。この中で131円からの反発で2019年10月15日の314円まで上昇し、今年の1月29日の291円で戻りの2番天井をつけたところで、コロナ急落相場に巻き込まれ、3月13日に140円まで下落しました。ここから5月21日の248円まで上昇後、7月3日に196円まで押し目を形成し、2点底の型となって7月9日に296円まで上昇しました。ここから7月31日の206円まで下落しし反発して9月2日の284円まで上昇して再下落となっています。下降トレンド(A)の中で今年の5月14日の193円、7月3日の196円と2点底をつけて下降トレンド(A)を上にぬけており、190円は目先の下値抵抗ラインですので、200円水準までが買いポイントといえます。「アイフォーン」に採用される有機パネルの材料である有機EL材料を手掛けています。
 

 

<1737> 三井金属エンジニアリング

 四季報によると、新規受注250億円(前期比7%減)。親会社工事繰り越し分や追加、前倒しでエンジ出足好調。コロナ響き海外案件進捗遅れ気味だが、豊富な受注残こなす。パイプも軍事施設関連、新幹線関連配管軸に復調。労務費上昇こなし営業益急反発。海外剥ぎ取り機案件の機械製造に遅れ。据え付け工事工夫で納期順守へ。パイプは軍事施設配管工事受注に注力。建設業:エンジニアリング、パイプ・素材、海外など。

2020年8月7日発表。2021年3月期本決算予想は、前年同期比で営業利益+573.1%の10.50億円、経常利益+340.6%の11.50億円の増収・増益の見通し。

2013年6月21日の531円の安値からの上昇トレンド(A)の中で、2016年2月4日の811円、3月31日の805円、6月27日の845円と3点底をつけ大幅上昇となって、2018年2月1日の1601円の高値をつけました。その後、3月14日の1558円を2番天井にして大幅下落となり、今年の3月13日の618円で当面の底打ちとなり、4月21日の614円を2点底にして5月22日の906円まで上昇しました。ここから6月12日の790円まで押し目を入れ、短期の上昇トレンド(B)を形成しています。この上昇トレンド(B)の中で10月27日の1024円まで上昇して押し目を入れているところです。
 

 

<3431> 宮地エンジニアリンググループ

 四季報によると、6月末受注残644億円(前年同期比21%減)と一服。受注は道路橋、鉄道橋とも下期にかけ盛り返し前期並み530億円へ。好採算工事減少で営業益反落。ただ、手持ち工事の進捗順調、原価低減効果もあり会社計画は保守的。記念配剥落。高速道路、新幹線の保全・補修事業にも注力。昨年秋の台風で破損した千葉工場の補修は今上期中に完了へ。金属製品:橋梁・建築等。

2020年11月6日発表。2021年3月期本決算予想は、前年同期比で営業利益-4.6%の50.00億円、経常利益-6.9%の50.00億円の減収・減益の見通し。

2018年9月26日の3080円の高値をつけ、ここから下降トレンド(A)を形成。この中で①12月25日の1728円、②2019年6月3日の1621円、③8月29日の1379円と順下げの3点底をつけ、ここからの反発で11月6日の2324円まで上昇し、今度は11月6日の2324円、12月11日の2246円、2020年2月10日の2193円と順下げの三尊天井のあと、コロナ相場の急落に巻き込まれ3月13日の1390円で底打ちとなり、ここからの三角保ち合い(B)のあと、7月3日の1573円を安値に反発して上放れし、下降トレンド(A)をぬけ9月29日1745円まで上昇して10月2日の1605円まで下げてもみあい、11月6日に1929円まで上昇しています。
 

 

配信元: みんかぶ株式コラム

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