NYコラム(5日)ダウ平均は2万8000ドル台回復へ−連日でリスクオン相場が継続か

著者:加藤裕一
投稿:2020/11/05 23:30

NY株式市場(5日)米大統領選挙でバイデン候補勝利の公算が高まる−ネバダ州の集計再開に注目

5日のニューヨーク株式市場でダウ平均は買い先行で取引が始まりそうだ。

投票から2日が経過したアメリカ大統領選挙は、開票作業が進んだ結果、バイデン候補が勝利する公算が高まっている。バイデン候補は、獲得選挙人数で過半数まで残り17に迫ってきた。劣勢に立っているトランプ大統領は法廷闘争に持ち込んで起死回生を図るという。

時間外取引ではアメリカ株指数先物が連日で上昇基調を強めておりリスクオン相場が継続しそうだ。前日同様に金利低下が見られることから恩恵を受けやすいIT・ハイテク株買い戻し中心に上昇余地を探る寄り付きを迎えよう。ダウ平均は寄り付きで節目の2万8000ドル台を回復して取引が始まるだろう。

激戦州で開票結果の発表を中断していたネバダ州は、現地時間5日午前9時にも集計状況を公表するという。ダウ平均は朝方の買い一巡後にネバダ州での開票状況を見極めたいとの姿勢も強まりそうなほか、今回のリスクオンで見られる「株買い・米国債買い・ドル売り」の大きな流れに変化の兆しが見られるかどうか慎重に見極める局面も想定しておきたい1日となる。

加藤裕一
米国株ストラテジスト
配信元: 達人の予想