NY株式市場(4日)トランプ大統領がフロリダなど激戦州を制す−獲得選挙人数でバイデン候補がリード
4日のニューヨーク株式市場でダウ平均は買い先行で取引が始まりそうだ。
3日に行われたアメリカ大統領選挙の開票作業が進むに連れて、時間外取引では、IT・ハイテク株に上昇する銘柄が目立っていることから、通常取引もナスダック総合指数主導でダウ平均が持ち上げられよう。大統領選挙後に追加経済対策が進展するとの期待感が先行しているものと見ている。
ただ、アメリカ大統領選挙の開票作業は、4日早朝も続いている。現職のトランプ大統領は、フロリダやテキサス、アイオワなどの接戦州で勝利を収め善戦を見せたことから、勝利宣言を行った。一方でバイデン候補は獲得選挙人数(227)でトランプ大統領(214)をリードしており、投票当日は、最終的に両候補とも過半数(270)を獲得するには至っていない状況だ。
4日のニューヨーク株式市場では、引き続き、郵便投票などの開票作業が続くペンシルバニア州など激戦州の投票結果に相場の関心が集中しそうで、ニューヨーク株式市場は、物色の広がりには乏しい寄り付きを迎えよう。
取引開始前に発表された10月のADP雇用統計は36.5万人増となった。市場予想(65.0万人増)や9月の実績(75.3万人増)を大幅に下回ったことから、相場の上値を抑える要因として挙げられよう。アメリカ大統領選挙の投票から一夜明けても、選挙結果は波乱含みとなりそうなことからポジション管理には慎重さが求められる1日となる。
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