NY株式市場(2日)英・独の製造PMI改定値の上方修正で景気先行き懸念が後退か⁈−ISM製造業景況感指数に注目
2日のニューヨーク株式市場でダウ平均は反発して取引が始まりそうだ。
日本時間の夕方に発表されたイギリスやドイツの10月製造業PMI改定値が上方修正されたことを好感して欧州株がほぼ全面高となっている流れを踏襲しそうだ。新型コロナウイルス感染の世界の中心地になっているヨーロッパで製造業のマインドが改善していることから過度な世界景気の悪化懸念が後退しそうで、ダウ平均は買い戻し先行で寄り付きを迎えそうだ。日本時間3日午前0時に発表されるISM製造業景況感指数で製造業のマインド改善が確認できれば、相場の下支え要因として強く意識されよう。
ただ、欧州やアメリカ国内では、新型コロナウイルスの感染拡大が続いている。アメリカ国内では、先週末に1日あたりの新規感染者数が10万人に迫り過去最多を記録したほか、イギリスでは、5日から首都ロンドンなどで限定的なロックダウンを再導入すると発表されたことから感染拡大への警戒感が根強い相場環境に変わりはない。
大統領選挙直前で様子見姿勢も強まりそうなことから、朝方の買い一巡後は上値の重さが意識されよう。大統領選挙前日の最新世論調査の結果にも注目が集まりそうで、選挙戦に関するニュース・フローには細心の注意が求められる1日となる。
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