丸和運機関、今期経常を8％上方修正・最高益予想を上乗せ、今期配当を実質増額修正

　丸和運輸機関 <9090> が11月2日大引け後(15:00)に決算を発表。21年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比26.5％増の44.7億円に伸び、従来の5.9％減益予想から一転して増益で着地。
　併せて、通期の同利益を従来予想の75億円→81億円(前期は73.9億円)に8.0％上方修正し、増益率が1.5％増→9.6％増に拡大し、従来の6期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。

　会社側が発表した上期実績と通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益は前年同期比6.0％減の36.2億円に減る計算になる。

　同時に、12月31日割当の1→2の株式分割に伴い、今期の年間配当を従来計画の37.9円→28.43円(前期は32.85円)に修正した。年間配当は実質増額となる。

　直近3ヵ月の実績である7-9月期(2Q)の連結経常利益は前年同期比18.0％増の21.6億円に伸び、売上営業利益率は前年同期の7.4％→7.9％に改善した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　（１）2021年３月期第２四半期累計期間 業績予想と実績値との差異の理由　2020年５月11日の業績予想の公表時点では新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の感染拡大による外国人観光客の減少、外出自粛による購買低下など、国内外経済における極めて厳しい状況が予想されておりました。　しかしながら、以後の緊急事態宣言下における消費行動の変化により、インバウンド需要の落ち込みや店舗休業に伴う物量の減少はあったものの、外出自粛傾向に伴う内食需要や「ＥＣラストワンマイル当日お届けサービス」への需要の高まったことから、想定以上の物量増加が業績に寄与し、前回業績予想を上回りました。（２）2021年３月期通期 業績予想数値の修正の理由　第３四半期以降の業績につきましては、緊急事態宣言下におけるＥＣ物流及び食品物流における特需が一段落し、平準化に向かうこと、一方、医薬・医療物流におけるインバウンド需要の喪失については回復にはなお暫くの期間を要することが予想されますが、通期の連結業績予想につきましては、第２四半期累計期間の業績を踏まえ、前回業績予想を上方修正することといたしました。

　今回の株式分割に伴い、2020年５月11日に公表いたしました「2021年３月期　決算短信〔日本基準〕（連結）」に記載した2021年３月期の期末配当予想を以下のとおり修正いたします。なお、株式分割は、2021年１月１日（金曜日）を効力発生日としておりますので、2021年３月期の中間配当につきましては、株式分割前の株式数を基準に実施いたします。