ケミファ、今期経常を一転67%減益に下方修正

配信元:株探
投稿:2020/10/30 15:00
 日本ケミファ <4539> が10月30日大引け後(15:00)に決算を発表。21年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常損益は2億4500万円の赤字(前年同期は5億1300万円の黒字)に転落した。
 併せて、通期の同利益を従来予想の5億円→1億円(前期は3億0700万円)に80.0%下方修正し、一転して67.4%減益見通しとなった。

 会社側が発表した上期実績と通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常損益は3億4500万円の黒字(前年同期は2億0600万円の赤字)に浮上する計算になる。

 直近3ヵ月の実績である7-9月期(2Q)の連結経常損益は1億7700万円の赤字(前年同期は8300万円の赤字)に赤字幅が拡大し、売上営業損益率は前年同期の-0.6%→-2.1%に悪化した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
  2021年3月期の通期業績予想につきましては、公表時(5月18日)において新型コロナウイルス感染症の拡大による事業活動への影響を合理的に算定することが困難であったことから予想に織り込んでおりませんでしたが、当第2四半期連結累計期間の医薬品事業において、6月新発売品並びに7月から販売承継した導入長期収載品の売上寄与があったものの、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う患者さんの受診抑制や医療機関における検査件数の減少などによる市場の落ち込みの影響、また、その他の事業の安全性試験の受託事業においても、顧客の試験スケジュール変更などの影響を受け、前回発表予想から売上の進捗に遅れが生じる結果となりました。 利益面については、新型コロナウイルス感染症による営業活動の制約により、販売活動費用の減少等がありましたが、新薬及びジェネリック医薬品の研究開発が予定どおり進展したことに伴う研究開発費の計上に加え、持続的な成長に向けたグループ事業構造への転換にかかる構造改革費用を特別損失として計上しました。 医薬品の市況につきましては、4~6月期の市場の落ち込み状況に比べ、徐々に回復傾向にあるものの、患者さんの受診抑制傾向や病院への訪問活動が引き続き制限されるなど、当下半期においても現在の事業環境が継続すると見込まれるため、第2四半期連結累計期間の業績を踏まえ、通期の連結業績予想の売上、利益ともに上記のとおり修正いたします。(注)上記の予想は、本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、今後様々な要因によって異なる可能性があります。
配信元: 株探

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