日金属、非開示だった今期経常は赤字転落、未定だった配当は無配継続

配信元:株探
投稿:2020/10/30 13:00
 日本金属 <5491> が10月30日後場(13:00)に決算を発表。21年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常損益は17億円の赤字(前年同期は5.6億円の黒字)に転落した。
 併せて、非開示だった通期の業績予想は連結経常損益が28億円の赤字(前期は6.2億円の黒字)に転落する見通しを示した。

 会社側が発表した上期実績と通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常損益は11億円の赤字(前年同期は0.5億円の黒字)に転落する計算になる。

 同時に、従来未定としていた期末一括配当を見送る(前期は無配)とし、無配継続する方針とした。

 直近3ヵ月の実績である7-9月期(2Q)の連結経常損益は11.9億円の赤字(前年同期は2.2億円の黒字)に転落し、売上営業損益率は前年同期の2.3%→-13.0%に急悪化した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
  新型コロナウイルスの感染症拡大が当社グループに与える影響や、当社板橋工場第三圧延工場の火災事故に伴う代替工程による生産コストの増加影響などを合理的に算定することが困難であったことから「未定」としておりましたが、当第2四半期の実績や現時点で入手可能な情報等を踏まえ、上記のとおり修正いたします。 新型コロナウイルス感染症の影響につきましては、当社グループの主力である自動車関連製品を中心に、多くの事業分野で需要が大幅に減少しています。第3四半期以降の経済活動は徐々に回復に向かうとの予想を前提に業績予想をしておりますが、通期の売上高は前期の85%程度に留まると見込んでおります。 売上高の減少による固定費負担増に加え、板橋工場の火災事故による製品供給対応としての代替工程に係る外注加工費や中間材購入などの生産コスト増加影響は今後も継続して発生するため、通期の連結業績は前期を大きく下回り、営業損失、経常損失、親会社株主に帰属する当期純損失を計上する見通しとなりました。(注)上記の予想数値につきましては、本資料作成日現在で入手可能な情報に基づいて作成したものであり、実際の業績は今後様々な要因によって予想数値と異なる場合があります。

  当期は大幅な親会社株主に帰属する当期純損失を計上する見込みであることから、誠に遺憾ながら当期の配当予想を「未定」から「無配」へ修正することといたします。●特別利益(受取保険金)の計上について 2019年11月19日に発生しました当社板橋工場・第三圧延工場の火災事故に対し、保険会社より火災保険の金額が確定した旨の連絡を受けましたので、2021年3月期第2四半期において、受取保険金2,367百万円を特別利益に計上いたしました。 なお、本火災事故に関する設備等の損失額につきましては、前期(2020年3月期)に特別損失として火災損失624百万円を計上済みであります。
配信元: 株探

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