NY株式市場(28日)マクロン仏大統領が全土的なロックダウンを発表か⁈−時間外取引のマイクロソフト株が業績悪で軟調
28日のニューヨーク株式市場でダウ平均は再び急落して取引がスタートへ。寄り付きで節目の2万7000ドル割れを試す展開となりそうだ。
アメリカとヨーロッパで新型コロナウイルスの感染再拡大に歯止めが掛かっていないことから世界的な景気の悪化に対する警戒感が再び台頭している。フランス国内では27日にコロナによる死者数が過去最多となった。マクロン大統領は、28日夜にも全土を対象にしたロックダウンを含めたコロナ対策を発表する可能性があるという。アメリカでの追加経済対策の早期成立が絶望的な状況に陥っていることも売りに拍車を掛けそうだ。
本格化している主力企業の決算発表では、前日の夕方に決算発表したマイクロソフトが時間外取引で軟調に推移している。通期の業績予想が低調だったことから今週相次ぐGAFA決算に警戒感が台頭してこよう。
時間外で取引されているダウ平均先物ベースでは、下げ幅が600ドルを超え2万7000ドルの節目を大きく割り込む水準まで下げ足を早めており、28日のニューヨーク株式市場ではリスク回避姿勢が鮮明となりそうだ。
ダウ平均は、寄り付きで一目均衡表上の雲の抵抗帯の下限にあたる先行スパン2(2万7418ドル)を下抜けして、チャートが一気に悪化することになろう。下値のサポートラインは、200日移動平均線(2万6238ドル)を意識せざるを得ない相場環境に切り替わる1日となる。
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