◆ 人民元主導は一服も、今度はリスク選好が… - ドル売り
『為替フォワード準備金要件を撤廃(中国人民銀行)』の影響もあり、先週末からマーケットを賑わした“人民元急騰→ドル売り”は緩和しています。
しかし「米追加経済対策の悲観論」は幾分和らぎ、さらに翌13日から始まる「米企業決算への期待感」が台頭したことから、今度は“リスク選好姿勢”が活発化しています。
米株式は“続伸”、為替では“ドル売り/円売り”が進行する中、ただNYタイムは「ドル主導になりやすい」ということもあり、ドル円は“105.241円”へと押し下げられていきました。
もっとも“綱引き(ドル売り/円売り)”である状況に変化はなく、このため“一方向への動意”は限定されているのが実状です。
◆ 再び「人民元の動意」に回帰する…?
米株高は「日経平均反発→東京タイムは円主導(円売り)になりやすい」要因といえますが、しかしすでに織り込まれている印象が否めません。
このため東京タイムの関心は「人民元の動向」に戻りやすいと見るのが自然です。
先ほど設定された基準値は“人民元安方向(6.7296元)”に設定されたものの、昨日終値に比べると“人民元高水準”とマチマチだったこともあり、反応は限定されています。
このため「中国9月貿易収支(予想は600億ドル)」の乖離具合に注目ということになりますが、ただそれを除けば本日も材料は乏しい…?
◆ それでもテクニカル的には「上下共に限定的」…!?
“9/21~10/7の50%押し(105.053円)”とも合致する“心理的な節目(105.00円)”を割り込むには、「新たな材料が必要」と見るのが自然です。
一方で仮に「ドル売り一服→反発」になったとしても、“10/8~10/12の61.8%戻し(105.776円)-日足・一目均衡表先行スパン下限(105.843円)”を突破するのは「現在の材料で容易ではない」…?
あくまで「次なる材料次第」ということになりますが、跳び出すまでは「105円前半を中心としたレンジ(膠着)」を想定しておくべきかもしれません。
ただ力関係を見れば、「下方向への材料により大きなパワーが求められる」とは考えますが…。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:105.843(日足・一目均衡表先行スパン下限)
上値4:105.776(10/8~10/12の61.8%戻し、50日移動平均線、+1σ)
上値3:105.674(10/8~10/12の50%戻し、10/12高値)
上値2:105.572(10/8~10/12の38.2%戻し、ピボット1stレジスタンス)
上値1:105.472(週足・一目均衡表転換線、日足・一目均衡表転換線)
前営業日終値:105.325(20日移動平均線)
下値1:105.241(10/12安値、日足・一目均衡表基準線)
下値2:105.053(9/21~10/7の50%押し、大台、ピボット1stサポート)
下値3:104.933(10/2安値、ピボット2ndサポート、-1σ)
下値4:104.825(9/23安値、9/21~10/7の61.8%押し)
下値5:104.644(ピボットローブレイクアウト)
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