超速乾性を有する新規高吸水性樹脂の製法を開発

配信元:PR TIMES
投稿:2020/10/12 16:47

 株式会社日本触媒(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:五嶋祐治朗、以下「日本触媒」)は、従来できなかった画期的な超速乾性吸収性能を有する高吸水性樹脂(SAP)を開発しました。

 高吸水性樹脂(SAP)の主な用途である衛生材料業界においては、近年、乳幼児向け紙おむつだけでなく、大人向け衛生材料(紙おむつ、ナプキン、軽失禁パッドなど)の需要が拡大しています。大人向け衛生材料は、乳幼児向け紙おむつと比較してSAPに求められる性能も異なり、液をすばやく吸収する速乾性や、吸収した液を漏らさない液保持性が重視されます。

 この度日本触媒は、新規製造方法により、従来品と比較して超速乾性で、液保持性が約3倍優れるSAPを開発しました。本新規製造方法のアイデアは、プロセス効率化を目指した研究者の偶然の発想転換による実験から導き出されました。そして、研究・技術・製造・エンジニアリングの社内関係者が一丸となって取り組み、工業的な製法の確立に成功しました。

 このSAPを用いた衛生材料は、速乾性で吸液後、すぐに吸収体表面がさらさらになり、また液保持性・加圧下吸収性能に優れるため、身体の動きがあっても一度吸収した液を漏らさず確実に保持します。卓越したこれらの特徴により、今後さらなる成長が期待される大人向け衛生材料などの高付加価値化に大きく貢献できると考えています。

 現在、年産15,000トンのプラントを日本触媒姫路製造所内に建設中であり、2021年6月より生産および販売を開始する予定です。従来にない新機能を活かし、衛生材料以外の用途での市場創出も図ってまいります。


写真 斜めの状態で吸液させた場合の液保持性の比較(従来品)
(新規開発品)

日本触媒について:
1941年の創業以来、自社開発の触媒技術を核に事業を拡大。酸化エチレンやアクリル酸、自動車用・工業用触媒などを世の中に送り出し、現在では紙おむつに使われる高吸水性樹脂で世界1位のシェアを誇っています。日本触媒は「テクノロジー(技術)」を通じて「アメニティ(豊かさ)」を提供する、という企業理念「TechnoAmenity」のもと、グローバルに活動する化学会社です。
https://www.shokubai.co.jp
配信元: PR TIMES

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