NY株式市場(17日)トランプ大統領によるTikTok買収案の承認判断に注目−フィリー連銀製造業指数は市場予想と一致
17日のニューヨーク株式市場でダウ平均は売り先行でスタートへ。ダウ平均は前日の取引でFOMCの結果判明後に失速した流れが続き、寄り付きで再び2万8000ドルを割り込んで取引が始まりそうだ。ほぼ想定内に終わったFOMCの結果に対するセカンド・リアクションとなる17日のニューヨーク株式市場も地合いの悪化に歯止めが掛かりそうにない。
取引開始前に発表された8月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数は、市場予想とほぼ一致した15.0となった。一方で同じく取引開始前に発表された週間ベースの新規失業保険申請件数は、86万件と市場予想(85万件)を上回る結果となり相場の重しとなりそうだ。
トランプ大統領は、TikTokのアメリカ事業をめぐる交渉でオラクルとの合意案を承認するかどうか、17日午前にも合意内容の報告を受けてから判断するという。これまでのところ、合意内容には満足していないとも伝わってきており、トランプ大統領の最終判断に注目が集まっている。17日のニューヨーク株式市場で取引時間中にも飛び込んでくるであろうものと思われるトランプ大統領の最終判断に関するニュース・ヘッドラインには細心の注意が必要だ。
前日にFOMCの結果判明で失速したダウ平均は、結局、25日移動平均線(2万8083ドル)を割り込んで取引を終えている。きょうのダウ平均は、寄り付きから間もなく下値を探る局面で2万7700ドルに迫ろう。その後は、トランプ大統領がTikTokに関する合意案をすんなりと承認するに越したことはない。相場の下落圧力を和らげよう。ただ、今回、合意案が承認されずに相場のダメ押しになれば、ダウ平均は前日までに4日続伸する過程で稼いだ上昇幅(497ドル)を帳消しにしてもおかしくない1日となる。
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