NY株式市場(16日)8月小売売上高は市場予想を下回る−アップルは新型iPhoneの発表を見送り
16日のニューヨーク株式市場でダウ平均は再び2万8000ドル台を回復しながらもみあう寄り付きとなりそうだ。
ダウ平均は、15日から始まったFOMCの結果判明を日本時間17日午前3時に控えていることから、様子見姿勢が強まりやすい相場環境となっている。
日本時間午前3時30分からはパウエルFRB議長の記者会見が予定されている。今回のFOMCではフォワードガイダンスの強化が焦点だ。同時に公表されるドット・チャートでFOMCメンバーによる緩和スタンスが2023年まで長期的に続くことが示されれば、アメリカ株式市場の地合いを上向かせるきっかけになろう。
16日のニューヨーク株式市場はFOMCの結果判明直後から引けにかけてFRBの政策スタンスを織り込む相場展開となる。ダウ平均は、FOMCでの結果判明直後に値幅が出てきてもおかしくない。前日高値(2万8254ドル)を超えてくれば買いの勢いも増してこよう。ポジティブ・サプライズがなければ、ダウ平均の2万8000ドル超えは難しいとみる。
取引開始前に発表された8月の小売売上高は、前月比で0.6%増加となった。市場予想(前月比1.0)に届かず、個人消費の回復の鈍さが意識されそう。
個別銘柄では、前日に開催した新製品発表会で5G対応の新型iPhoneの発表会を見送ったアップルは、来月にも5G対応の新型iPhoneを発表する見通しと報じられており、寄り付きで軟調な局面でも、売り込む動きは限定的となりそうだ。
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