カネカ(4118):日本証券新聞 伊藤 明

著者:伊藤明
投稿:2020/09/07 10:00

好材料内包で底放れ機運

カネカ 日足一目均衡表
カネカ 日足一目均衡表出所:日本証券新聞Digitalテクニカルチャート

【底もみ放れ】
先週末に短期的なフシ値レベルの8月12日に付けた2808円を更新(終値は2798円)。短期的には2900円台指向の波動に変わりつつある、とみてよいでしょう。日足・一目均衡表の雲抜けも目前です。

【業績最悪期脱出ムード】
コロナ禍の影響で1Q(4~6)月連結決算は営業利益20億円(前年同期比71%減)と大幅に落ち込みました。しかし、カネカは決算資料で「第3Q、第4Qには緩やかな足取りでコア事業群の生産は回復し、増産による年間の収益改善を見込んでいます」としている。7月末の2464円安値で収益の最悪局面は織り込んだ感触濃厚。カテーテルに加え、アビガンの原薬供給や検査試薬の供給も折に触れ株価を刺激することになりそう。

【PBRの割安感】
連結PBRは0.55倍。今期の予想配当利回りは3.57%。好材料を内包したバリュー株として見直し余地が大きい銘柄。

伊藤明
株式会社日本証券新聞社 テクニカルアナリスト
配信元: 達人の予想

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