NY株式市場(3日)テスラ+GAFA中心にハイテク株売りが顕著か−明日の雇用統計に注目
ダウ平均は前日の取引で今年2月以来の2万9000ドル台回復となったほか、ナスダック総合株価指数が史上初めて1万2000ポイント乗せとなった反動から、一旦、利益確定売りが出やすい取引スタートだろう。ダウ平均は、すでに時間外取引で軟調に推移しているテスラやGAFA株を筆頭に直近の相場上昇をけん引してきたIT・ハイテク株売りに引きずられるような形で主力株中心にさえない寄り付きを迎えそうだ。
ただ、取引開始前に発表された週間ベースの新規失業保険申請件数は、88.1万件となった。市場予想(95万件)を上回る改善となったことから、明日発表される雇用統計に期待感をつないだ格好だ。
このほか、新型コロナウイルスのワクチン開発をめぐっては、製薬大手の仏サノフィと英グラクソ・スミスクラインがタンパク質をベースとしたワクチン候補の臨床試験を開始したと発表したことからも相場の支援材料となろう。
3日のニューヨーク株式市場では、史上最高値を連日で更新してきたIT・ハイテク株に利益確定売りが広がるものとみている。一方でダウ平均は出遅れていた銘柄を拾っていく流れを途切れさせずに出遅れ修正相場に乗り切れるどうか。終値ベースで節目の2万9000ドル台を維持して明日の雇用統計を迎えられれば、短期的なポジション調整含みの下げとみており、今年2月に付けた終値ベースの史上最高値(2万9551ドル)をトライする局面に変わりはないと認識しておきたい。
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