NY株式市場(31日)ダウ平均は先週末までの急ピッチな上昇に要警戒へ-株式分割のアップル株とテスラ株に注目
ダウ平均は、先週末までの上昇局面で25日の反落を挟み1000ドル近く上昇した反動から利益確定売りが出やすい相場環境にある。足元での急ピッチな上昇とともに月末に伴うポジション調整売りも重なって売り圧力を意識しながらの取引開始となりそうだ。
今週は1日のISM製造業景況感指数や2日のADP雇用統計のほか、週末の米雇用統計まで月初のビックイベントを控えて週初から積極的にポジションを大きく傾けにくい相場環境となりそうだ。
先週末に終値ベースで昨年末の終値を超えたダウ平均は、2月21日と2月24日の間に開けた大きな窓(21日安値:2万8892ドル−24日高値:2万8402ドル)の穴埋めを試す株価水準に差し掛かってきている。ダウ平均が2月に付けた過去最高値が視野に入ってくる2万9000ドル台回復に向けた最大の関門となる価格帯まで戻りを試したことになり、31日は日柄調整も必要となろう。
個別銘柄ではセールスフォース・ドットコムとアムジェン、ハネウェル・インターナショナルが31日からダウ平均構成銘柄に採用される。3銘柄ともに銘柄入れ替えに伴う売買はすでに一巡しており、3銘柄を入れ替えたダウ平均は31日から算出されることになり、これまでのところ波乱なく寄り付きを迎えられそうだ。一方で31日に株式分割を行うアップルとテスラはいずれも時間外取引でしっかりしており、寄り付きは落ち着いた値動きとなろう。
先週末から続くFRBの政策変更に伴うゼロ低金利政策の長期化観測は相場の下支え要因となろう。9月相場入りする1日を明日に控えて戻り高値圏を維持したままダウ平均は、朝方の売買が一巡したあとに底堅さを維持できるかどうか。個別に材料が出た銘柄を中心に物色意欲の強さが試される1日となる。
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