上値抵抗線突破成否がポイント
【注目ポイント】BB・+2σライン(≒70.830円)突破成否
【見通し1】上抜け突破なら、「71.628円」を意識する上値追いの相場付き
【見通し2】上値抑制なら、「68.810~70.830円」を“主戦場”とするレンジワーク
【季節的アノマリー】「8月末買い、12月末売り」トレード
同じオセアニア通貨の豪ドル/円とは方向性相違の動きが見られたNZドル/円ですが、先週末、約1年間における市場参加者の平均コストを示す200日MA(移動平均線)が下値支持線として機能(上図黄色四角印)した後、反発フローとなっています。
上図チャートを見ると、1) 21日MA(移動平均線)が横向きであること、2) 遅行スパンがローソク足と絡み合う状態となっている(上図黄色丸印)こと、3) パラボリック・SAR(ストップ・アンド・リバース)がローソク足の下方で点灯していること、そして、4) DMI(方向性指数)で+DI>-DIとなりつつある(上図赤色点線丸印)ことから、NZドル/円・日足チャートでは、下方硬直性を伴うレンジ相場であると判断します。
喫緊の注目ポイントは、上値抵抗線として機能するBB(ボリンジャーバンド)・+2σライン(≒70.830円、上図黄色矢印)をローソク足が上抜け突破するか否か。
これからの時間にかけて、仮にローソク足が同ラインを終値ベースで上抜け突破した場合は、遅行スパンのローソク足上抜けである“好転”も伴いながら、「上値抵抗線突破」→「上昇モメンタムの強まり」となる可能性も。その場合は、7月23日に付けた直近高値である「71.628円」(上図青色三角印)を意識しつつ、徐々に上値を追う相場付きとなりそうです。
一方で、ローソク足が同ラインで上値が抑制される動きとなった場合は、「上値抵抗圧力の増大」→「一旦の下押しフロー」となる可能性も。その場合は、上値メド:BB・+2σライン、下値メド:200日MAを基準とする「68.810~70.830円」を“主戦場”とするレンジワーク主体の相場付きとなりそうです。
以下、補足材料として季節的アノマリーについて。
2000年以降20年間(2000~2019年)において、NZドル/円の「8月末買い、12月末売り」を実施した場合、プラスリターンを「勝ち」、マイナスリターンを「負け」とすると、その成績は『18勝2敗』(勝率.900)となっています。(※当社Bid値計算。スワップは考慮せず。「負け」は2008年と2011年のみ。)
とは言え、これはあくまで過去の成績であって、今回も必ずそのような結果になるということにはなりませんが、「8月末」を迎えたこの時期のトレード戦略の一案としてご参考にしていただければ幸いです。
※「8月末買い、12月末売り」詳細については、20日のM2TVをご覧ください。
以上を概括すると、テクニカル分析(=縦軸観測)のみならず、アノマリー分析(=横軸観測)においても、足もとのNZドル/円は「買い場探し」という観点で、注目に値するタイミングと捉えて良いのかもしれません。
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