株価指数先物【昼のコメント】参加者限られ2万3000円を支持線としたこう着

配信元:株探
投稿:2020/08/17 12:22

 日経225先物は11時30分時点、前日比160円安の2万3120円(-0.68%)前後で推移している。寄り付きは2万3120円とシカゴ先物清算値(2万3140円)にサヤ寄せする形で売りが先行した。朝方発表された4-6月期国内総生産(GDP)速報値は、年率換算では27.8%減と過去最大の落ち込みと発表されたが初動の反応は限定的で、現物の寄り付き後に一時2万3230円まで下げ幅を縮める場面もみられた。しかし、週末のナイトセッションで付けた高値を超えられなかったことでクローズの流れとなり、前場半ばには2万3070円まで下押している。

 東証1部の出来高は4億株程度にとどまっており、先物市場では薄商いの中を短期筋の売買に振らされている。前場半ば以降は短期筋のクローズのほかショートも若干積み上がっているとみられるが、支持線として意識される2万3000円を下回っていないため、追随する動きは限られよう。前引けのTOPIXは0.39%の下落となり、日銀のETF買い入れはないと想定される。しかし、先週末に下落していたこともあり、0.50%より小さい下落率でもETF買いが入る可能性があるため、下値を売り込む流れにはなりづらいだろう。

 ソフトバンクグループ <9984>中外製薬 <4519>ファーストリテイリング <9983>日経平均株価に対するマイナス寄与度は大きく、出来高が低水準の中では日経平均の切り返しは期待しづらい。そのため、2万3000円に接近する場面においては押し目狙いのロングとなるが、早めのクローズになりやすいだろう。

株探ニュース
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