NY株式市場(13日)物色は再びグロース株にスイッチか-米中協議開催に向け地ならし進む
13日のニューヨーク株式市場でダウ平均は底堅い寄り付きとなりそうだ。
取引開始前に発表された週間ベースの新規失業保険申請件数は96.3万件となった。同時に発表された失業保険継続受給者数は1548.6万人といずれも市場予想(110万件/1589.8万人)を上回る改善を見せたことから、アメリカの雇用回復に期待感をつなぐ格好となった。
アメリカと中国政府は今年1月に第1段階で合意した貿易交渉に関する閣僚級協議を15日に開催する見込みだ。閣僚級協議を直前に控えて両国ともに激しい駆け引きが続いている。ただ、地ならし的な報道が相次いでいることは協議開催へ環境作りが進んでいることの裏返しと認識しておきたい。
一方でダウ平均は一昨日の上昇一服を挟んで前日までに節目の2万8000ドル手前まで戻りを試した反動から、上値では戻り売り圧力をこなす必要が出てこよう。13日に再び2万8000ドル台回復となれば、さらに上値の重さが意識されよう。
同時にニューヨーク株式市場では物色の中心がアップルやテスラの株式分割をきっかけにグロース株=IT・ハイテク株に回帰する動きが見られることから、ダウ平均はもたつく局面が増えそうなことも想定しておきたい。
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