MPC、利下げ期待は後退も資産購入枠拡大のシナリオは健在=NY為替

著者:MINKABU PRESS
投稿:2020/08/07 03:04
 NY時間の後半になってポンドドルは買い戻しが見られ、1.3160ドル近辺まで戻している。この日は英中銀金融政策委員会(MPC)の結果が発表され、ポンドは買いの反応を見せている。ベイリー英中銀総裁はマイナス金利について、選択肢にはあるが、導入する計画はないと言明したことが、ポンド買いを誘ったようだ。景気についても以前の予想ほど弱くはないとしている。今年の成長見通しも5月の予想から上方修正した。

 しかし、市場の追加緩和期待は根強いようだ。ベイリー総裁は、「経済見通しには恐ろしいほど多くの下振れリスクがある」とも述べており、追加緩和の可能性は排除していない。

 今回の決定を受けて利下げ期待は後退したものの、追加緩和期待は温存されており、11月に1000億ポンドの資産購入枠拡大のシナリオは健在なようだ。

GBP/USD 1.3153 GBP/JPY 138.72 EUR/GBP 0.9031

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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