フジミインコーポレーテッド（5384）押し目買い意欲高く、需給は良好な状態維持◆あすなろ投資顧問 加藤あきら◆

押し目買い意欲高く、需給は良好な状態維持

【事業内容】
　半導体ウエハー用研磨剤で世界トップシェアを誇り、半導体チップの多層配線に必要なCMP（化学的機械的平坦化）製品の伸長が成長基盤となっている。デバイスの超微細化に欠かせない研磨技術は、5G革命によるIoT社会の実現で爆発的な増加が見込まれる半導体需要に応えるものとして必要とされる企業。

【業績面】
　業績面においては5/13に本決算発表を行い、前期実績は売上高2.7％増収、営業利益は13.1％増益と好調を維持、利益水準においては過去最高益を更新した。売上増に応じて利益幅の拡大も鮮明になってきており、成長速度が加速している。シリコンウェハー向け製品だけでなく最先端メモリデバイス向けのCMP製品の販売が好調、ハードディスク向け製品における減収を補い増収増益基調を維持。

【株価動向】
　株価は3/17安値2053円まで売り込まれる場面から力強く切り返して、5月にはコロナショック以前の水準を回復。上記決算発表をうけて翌日は売られるも、25日移動平均線付近からしっかりと押し目買いが入り上昇基調を維持した。足元では6/30に年初来高値を更新すると上昇が加速する展開で7/22には3765円まで上値を伸ばしており、次回8/4の決算発表まで高値圏を維持できるかが注目される。