ドル買い先行後は円安に、ドル円107円台回復=ロンドン為替概況

著者:MINKABU PRESS
投稿:2020/07/13 20:27
ドル買い先行後は円安に、ドル円107円台回復=ロンドン為替概況

 13日のロンドン市場は、ドル買いが先行したあとは円安の動きが優勢になっている。週明けの欧州株は堅調に取引を開始、米株先物も時間外取引でプラス圏を維持している。ナスダック先物は10900台を付けており、最高値更新の動き。その一方で、NY原油先物は40ドル割れへと反落、金先物は1815ドル近辺へと上昇。商品はリスク警戒の動きを示している。まちまちの状況のなかで、為替市場ではドル買いが先行した。ポンドドルの下げが目立ち、ユーロドルや豪ドル/ドルなども追随した。しかし、ユーロドルや豪ドル/ドルは下げ渋っている。クロス円が再び高値を伸ばす動きとなっている。ユーロ円は121円台前半、豪ドル円は74円台後半に上昇。一方、ポンド円は135円台前半から135円割れへと逆行安。英政府が2021年からEUへの輸出に検査を実施する、と報じられた。また、ベイリー英中銀総裁の講演を控えて、ポンド買いに調整が入る面もあったようだ。ドル円はドル買いと円売りの両面に支えられて、107円台に乗せている。ユーロドルは1.13台前半、豪ドル/ドルは0.69台後半での振幅。

 ドル円は107円台前半での取引。序盤はドル高、その後は円安と両面の圧力に支えられている。106円台後半から107円台に乗せると、高値を107.10近辺に伸ばした。欧州株や米株先物が堅調に推移しており、週明けもナスダック指数が最高値を更新する動きとなっている。

 ユーロドルは1.13台前半での取引。東京市場で1.1336レベルの高値を付けたあと、ロンドン序盤には下げに転じると安値を1.13ちょうど近辺に広げた。しかし、その後はユーロ円の上昇とともに1.1340近辺へと再び買われている。ユーロ円は121円台前半で高値を伸ばす動き。取引中盤にかけて121.40近辺へと高値を伸ばしている。欧州株や米株先物が堅調に推移しており、円安の圧力となっているようだ。一方、原油安や金高などリスク警戒の動きも併存している。また、ポンド売り・ユーロ買いのフローが入っており、ユーロ相場を下支えしている。

 ポンドドルは1.26近辺での取引。東京市場で1.2666レベルまで買われたあとは、下落へと方向転換した。ロンドン序盤には1.26台割れ水準まで下落。その後の戻りは限定的で、1.26近辺で推移している。ポンド円も東京市場でつけた135.42レベルを高値に、ロンドン序盤には134.80近辺まで下落した。その後は135円台が重くなっている。対ユーロでのポンド売り圧力が優勢。ユーロポンドは0.89台半ばから0.90台に接近している。英政府が2021年からEUへの輸出に検査を実施する、と報じられた。また、ベイリー英中銀総裁の講演を控えて、ポンド買いに調整が入る面もあったようだ。


minkabu PRESS編集部 松木秀明

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