◆ 「仕掛け的な動き」を背景に… - 106円半ばへ下落
警戒していたとはいえども、先週末は「仕掛け的なドル売り」が優勢でした。
“107円”を割り込んだドル円は、一時“106.643円”へと値を落としていきました。
一方で「欧米株反発」「コロナ治療薬(レムデシビル)期待」等をキッカケに、次第に“リスク回避後退→円売り戻し”も目立っていきました。
この影響からドル円下値は“限定的”となり、“幾分値を戻して”、先週末の取引を終えています。
◆ただ「下値が限定的」なのも事実…
“107円割れ” という事実を考えれば、「戻り売り目線」が増加した可能性は否めないところがあります。
しかし「(ドルと円の)綱引き」が解消していない以上、リスク回避/選好のいずれであっても「一方向への動意は期待薄」…。
それでいて「イメージは下方向」へとさらに傾斜した事実を踏まえれば、「踏み上げ」の前兆と捉えることも可能です。
「株高」を背景に“リスク選好→ドル売り”が先行する可能性は残りますが、引き続き「大きくは崩れない」を前提に、神経質なマーケットと対峙したいところです。
つまり「押し目買いチャンス」の局面と、認識しながら…。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:107.787(7/7-8高値)
上値4:107.632(100日移動平均線、20週移動平均線、7/1~7/10の61.8%戻し)
上値3:107.531(+1σ、ピボット2ndレジスタンス)
上値2:107.396(7/9高値、50日移動平均線、日足・一目均衡表転換線、7/1~7/10の50%戻し)
上値1:107.263(7/10高値、20日移動平均線、7/1~7/10の38.2%戻し、ピボット1stレジスタンス)
前営業日終値:106.926(-1σ)
下値1:106.760(7/10安値後の61.8%押し)
下値2:106.643(7/10安値、週足・一目均衡表基準線、100月移動平均線、月足・一目均衡表転換線、ピボット1stサポート)
下値3:106.568(-2σ)
下値4:106.383(6/24安値、ピボット2ndサポート)
下値5:106.072(6/23安値)
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