NY株式市場(10日)週末要因で積極的な買いは手控えか⁈–EU財務相会議に注目
10日のニューヨーク株式市場でダウ平均は軟調な寄り付きを迎えそうだ。
週末リスクを回避するためポジションをオーバーウィークしにくいほか、来週から本格化する主力企業の決算発表を前に積極的な買いが見送られやすい相場環境だ。週末金曜日となる10日のダウ平均は、ポジション調整の売りが優勢で前日の軟調な地合いを引きずるかたちで取引が始まりそうだ。
ダウ平均は、寄り付きで前日安値(2万5523ドル)が意識されよう。前日に買われたIT・ハイテク株も手仕舞い売りが目立ちそうで、ナスダック総合株価指数はダウ平均の下げに連れ安となりそうだ。時間外取引ではリスクオフ・ムードに偏っていることから、米国債が堅調だ。10年債利回りが低下しており株式売り/債券買いが見られそう。
ただ、日本時間夕方まで軟調に推移していたヨーロッパ株が切り返す展開。世界的な株安の流れに歯止めが掛かっている。10日に開催されているEU経済・財務相理事会でEU復興基金案に関する協議が進展するとの期待感が根強くなっている。アメリカ株式市場でIT・ハイテク株がヨーロッパ株に追随する動きが高まれば、ダウ平均の底堅さに繋がろう。
時間外取引では金先物価格も上昇している。今週見られた金買い/IT・ハイテク株買いがデカップリングで終わるかどうか、来週以降の物色動向に向けた変化の兆しを読み解く1日となりそうだ。
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