注目銘柄ダイジェスト(前場):出前館、アンジェス、富士通など

配信元:フィスコ
投稿:2020/06/26 11:54
富士通<6702>:13225円(+655円)
大幅反発。東海東京証券では投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に格上げ、目標株価は10000円から17000円にまで引き上げている。長期に亘る非注力分野の構造改革が概ね完了し、テクノロジーソリューション部門を主軸とする新体制が始まっているとの評価。DXビジネス体制強化による中期的な成長が続くと予想している。なお、2月20日の年初来高値を更新していることで、短期資金の関心も集まりやすくなっている。


スカパーJ<9412>:429円(-17円)
大幅続落。前日に20年3月期の決算を発表、営業利益は153億円で前期比0.2%減益、従来計画150億円水準での着地となった。一方、21年3月期は120億円で同21.4%減益の見通し。ほぼコロナショック前の水準にまで株価が回復していたことで、2ケタ減益見通しをネガティブ視する動きが優勢。各種スポーツの開幕延期、音楽ライブの中止・延期などから、視聴料関連収入が減少すると想定しているようだ。


かんぽ生命保険<7181>:1456円(+63円)
大幅反発。ゴールドマン・サックス証券では投資判断を「中立」から「買い」に格上げ、目標株価も1490円から1550円に引き上げている。劣後債発行余力も備え十分な資本水準を有すると考え、目先3年間の配当金は76円維持を予想としている。現状の配当利回りは魅力的水準と判断のようだ。また、営業再開時期の不透明性が払拭されるに従い、配当利回りによる株価形成から本業利益に基づく株価形成への回帰も徐々に発現とみている。


出前館<2484>:1588円(-132円)
大幅に6日ぶり反落。20年8月期第3四半期累計(19年9月-20年5月)の営業損益を16.08億円の赤字(前年同期実績0.23億円の黒字)と発表している。売上高は40.8%増の68.22億円と伸長したが、積極的な事業展開と投資実行で販管費が2.16倍に膨らみ、減益となった。通期予想は非開示。同社株は25日に年初来高値(1777円)を付けており、利益確定売りも出ているようだ。


日本オラクル<4716>:12760円(+500円)
大幅反発。前日に20年5月期の決算を発表、営業利益は689億円で前期比10.5%増益となった。3-5月期は225億円で前年同期比13.1%増益、3四半期連続での2ケタ増となり、市場想定も上回ったとみられる。売上は伸び悩んだものの経費の削減が増益に寄与した。21年5月期予想は売上高が前期比0-3%増、EPSは0.6%減-3.4%増と設定されており、中心値は増益見通しとなっており、買い安心感にもつながる。


バンクオブイノベ<4393>:1827円(+22円)
大幅に4日ぶり反発。米企業とスマートフォンゲーム「ミトラスフィア-MITRASPHERE」の英語版の配信を前提とした独占ライセンス契約を締結したと発表している。ミトラスフィアは、プレイヤーがアバターや武具、ボイスなどを組み合わせられるファンタジーRPG。米企業の社名などは現時点では非公開。英語版配信で海外市場に展開してユーザー数が増加すれば、将来の利益拡大につながるとの見方から買いが入っているようだ。


アンジェス<4563>:2373円(+133円)
大幅に続伸。大阪大学との共同開発による新型コロナウイルス感染症向けDNAワクチンについて、治験審査委員会(IRB)で審議・承認され、治験施設との契約を締結したと発表している。今後、治験薬の搬入などの手続きを行い、被験希望者の募集を開始して臨床試験を進める。新型コロナ感染拡大の「第2波」に対する警戒が続くなか、治験審査委の承認を受けてワクチン開発に対する期待が高まり、投資資金が集まっているようだ。 <ST>
配信元: フィスコ

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