NY株式市場(25日)ダウ平均は2万5000ドル試すか⁈–新規失業保険申請件数は148万件
25日のニューヨーク株式市場でダウ平均は連日で下値を探る寄り付きとなりそうだ。世界的な新型コロナウイルスの第2波に対する警戒感からグローバルでリスクオフが継続している。
アメリカ国内では、カリフォルニア州、フロリダ州、テキサス州で新型コロナウイルスの新規感染者が連日で過去最多を更新しており、第2波到来で再ロックダウンが現実化してきている。ニューヨーク州は感染が急増している地域から移動してくる人に2週間の隔離を義務付けると発表した。
アメリカ国内では、全土に広がりを見せるコロナ感染の第2波が、経済再開の第2段階入りしたばかりのニューヨークに迫りつつある。ニューヨークが最後の砦になるまで追い込まれている印象だ。トランプ大統領がコロナ対策の舵取りで再び重大な決断を迫られる局面もリスク・シナリオとして重要性が増してくることになる。
25日も感染が急増しているカリフォルニア州などが昼過ぎから午後にかけて公表する感染者数の数字を固唾を呑んで見守ることになる。連日で過去最多の感染者数が確認されれば投資家心理を圧迫してこよう。
取引開始前に発表された週間ベースの新規失業保険申請件数は、148万件と市場予想(135万件)を上回ったことから、買い手控え要因として意識される。
25日のダウ平均は寄り付きから下値を探る局面で、まずは2万5000ドルの節目を見に行くことも想定しておきたい。24日のダウ平均は20日移動平均線(2万6099ドル)や25日移動平均線(2万5841ドル)で粘りきれずに、相次いで短期移動平均線を割り込んで取引を終えた。2万5000ドル以下では50日移動平均線(2万4851ドル)と100日移動平均線(2万4856ドル)が待ち構えている。
ダウ平均は、節目の2万5000ドルをしっかり割り切れなければ、徐々に下値を拾う動きも散見されよう。買い上がるには、買い手掛かり不足できっかけ待ちの状態に入っていくことになる。
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