本日は「ポジション調整 VS 様子見ムード」になりやすい・・・!? - ドル円

著者:武市佳史
投稿:2020/06/15 10:00

◆ 「米株式の崩れ」は続かず… - 107円回復


前日の「米株式の崩れ」は続かず、「日経平均下げ渋り」をキッカケに“巻き戻し”が先行しました。
東京タイム序盤には“106.585円”へと再び下押したドル円でしたが、欧州タイム中盤にかけて“107.550円”へと押し戻されていきました。
もっとも「コロナ感染第2波」「米景況不透明感」への警戒は根強いものがあり、そこからさらに“上値模索”をすることはありませんでした。

◆ 「強弱混在」が変わっていない…?


「日銀金融政策決定会合(15-16日)」「パウエルFRB議長・議会証言(16-17日)」を控えるスケジュール感を考えれば、「ポジション調整 VS 様子見ムード」といった構図になりやすいと見るのが自然です。
しかし本日予定される「中国小売売上高&鉱工業生産」は“(前月比で)強め”が見込まれていますので、“底堅さ”も意識されやすいと見るのが妥当でもあります。

「“先週末の調整(巻き戻し)”を“調整(反落)”する動き」を考えれば、まずは“下方向”を意識せざるを得ないのが事実です。
しかし「強弱混在」が変わっていない以上、「神経質な揺れ動き(膠着)」は変わらない…?
まだ決め打ちはできませんが、「丁寧な買い拾い」との見方に回帰したいところです。

◆ ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:108.172(100日移動平均線、日足・一目均衡表転換線/基準線、50/20週移動平均線、6/5~6/11の50%戻し、ピボット2ndレジスタンス)
上値4:107.946(週足・一目均衡表先行スパン下限/転換線、大台)
上値3:107.870(6/10高値、20日移動平均線、月足・一目均衡表基準線、6/5~6/11の38.2%戻し)
上値2:107.769(ピボット1stレジスタンス)
上値1:107.550(6/12高値、50日移動平均線)
前営業日終値:107.396
下値1:107.279(日足・一目均衡表先行スパン上限)
下値2:107.161(-1σ)
下値3:107.000(大台、6/11~6/12の61.8%押し)
下値4:106.804(ピボット1stサポート)
下値5:106.697(週足・一目均衡表基準線、月足・一目均衡表転換線)

武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想