アーレスティ、前期経常を一転黒字に上方修正

配信元:株探
投稿:2020/06/01 15:00
 アーレスティ <5852> が6月1日大引け後(15:00)に業績修正を発表。20年3月期の連結経常損益を従来予想の1.4億円の赤字→3.6億円の黒字(前の期は29億円の黒字)に上方修正し、一転して黒字に浮上する見通しとなった。ただ、通期の連結最終損益は従来予想の2億円の黒字→15億円の赤字(前の期は4.2億円の黒字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。

 会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常損益も従来予想の2.5億円の赤字→2.5億円の黒字(前年同期は25.6億円の黒字)に増額し、一転して黒字に浮上する計算になる。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
 <繰延税金資産の取崩しについて>  新型コロナウイルス感染症の現下の状況等を総合的に勘案し、将来における繰延税金資産の回収可能性について慎重に検討した結果、第4四半期連結会計期間において繰延税金資産を約2,100百万円取崩し、法人税等調整額に計上する見通しとなりました。<通期連結業績予想の修正について> 連結売上高につきましては、概ね前回発表予想通りに推移する見通しです。 営業利益、経常利益につきましては、主にダイカスト事業の北米セグメントにおいて、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う一部生産停止等の影響があった一方、日本セグメントにおける設備投資等の早期回収による赤字幅圧縮に加え、アジアセグメントにおける決算期調整による費用の減少があったことにより、前回発表予想を上回る見通しとなりました。 また、親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、上記繰延税金資産の取崩しによる法人税等調整額の計上を見込んでいることから、前回発表予想を下回る見通しとなりました。2021年3月期は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、全世界の自動車需要の大幅な減少が見込まれておりますが、当社グループでは引き続き感染予防徹底のための取り組みを継続するとともに、更なる生産体制の見直し、設備投資の抑制、経費削減等の施策に取り組み収益性の改善に努めてまいります。 なお、2021年3月期の業績予想につきましては、世界的な新型コロナウイルス感染症の鎮静化の目途が立っておらず、各国政府の要請や顧客の稼働状況が不透明であることから、現時点で合理的な算出が困難な状況であり、2020年6月17日に予定している決算発表時点においては、「未定」とさせていただく予定です。(注)本資料に記載されている業績見通し等は、当社が現在入手している情報及び合理的であると判断する一定の前提に基づいており、実際の業績等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。
配信元: 株探

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