住友大阪セメント(5232)堅調な業績を背景にリバウンド局面:日本証券新聞 伊藤 明

著者:伊藤明
投稿:2020/05/24 15:14

堅調な業績を背景にリバウンド期待

住友大阪セメント 日足一目均衡表
住友大阪セメント 日足一目均衡表出所:日本証券新聞Digitalテクニカルチャート

【決算】
前3月期連結決算は営業利益161.28億円(前々期比13.7%増)と二桁の伸び率を達成、経常利益も169.47億円(同7.3%増)と増益を計上。今期は未定とするも、セメント事業・高機能品事業ともに安定的な伸びが見込まれる。
新中期経営計画では2022年の経常利益目標として230億円と、前期(2019年度)実績に比べ61億円アップの水準を打ち出し。

【株主還元】
また、株主還元にも前向きな姿勢が好感される。決算発表時の開示資料中にも「自己株取得等更なる株主還元も状況に応じて検討」すると明記。また、「取締役に対する株式報酬制度の導入」を発表したこともあり、今後、この問題では“前掲姿勢”を強めてくると思われる。
前日に、太平洋セメント(5233)が自社株買い発表で株価が急伸した経緯もあり、動向が注目される。

【テクニカル】
株価は連結PBR0.74倍。5月21日から、日足・一目均衡表では雲抜けを達成。終値で雲の上に位置するのは昨年12月27日以来の事。75日移動平均線も上抜いておりリバウンド局面が鮮明に。

伊藤明
株式会社日本証券新聞社 テクニカルアナリスト
配信元: 達人の予想

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