EPS、今期経常を一転73%減益に下方修正、配当は28円を未定に変更

配信元:株探
投稿:2020/05/08 17:10
 EPSホールディングス <4282> が5月8日大引け後(17:10)に決算を発表。20年9月期第2四半期累計(19年10月-20年3月)の連結経常利益は前年同期比13.8%減の28.2億円に減った。
 併せて、通期の同利益を従来予想の63.2億円→17億円(前期は62.7億円)に73.1%下方修正し、一転して72.9%減益見通しとなった。

 会社側が発表した上期実績と通期計画に基づいて、当社が試算した4-9月期(下期)の連結経常損益は11.2億円の赤字(前年同期は29.9億円の黒字)に転落する計算になる。

 同時に、従来28円を計画していた今期の年間配当を未定に変更した。

 直近3ヵ月の実績である1-3月期(2Q)の連結経常利益は前年同期比14.3%増の19.3億円に伸び、売上営業利益率は前年同期の9.3%→10.4%に改善した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
 2020年9月期第2四半期の業績におきましては、概ね計画とおりに推移しておりますが、新型コロナウイルス感染が世界的に拡大するなか、今期の事業においては、一部医療機関への訪問自粛や新規臨床試験の開発延期、被験者の来院減少など業績に大きな影響を及ぼしております。一方で、新型コロナウイルスに関連する臨床試験への支援も急務となっております。また中国で2019年8月に薬品管理法の改正が公布されたことに伴って、既存製造業者への一斉点検・検査が実施され、医薬品の製造販売事業の製造ラインを当第1四半期において一時的に停止させたことから、供給体制を当初予定した水準に戻すことも重要な課題となっております。新型コロナウイルスが及ぼす影響は現時点で不透明であり、2020年9月期の通期業績につきましては、その算定が非常に困難な状況にあります。国内の緊急事態宣言が2020年5月末に解除され、同6月から徐々に臨床試験等が正常化していく前提で算定した場合、連結売上高は65,000百万円、連結営業利益は売上高の減少に伴い2,000百万円と想定しております。一方、新型コロナウイルスの感染拡大が収束せず、国内の緊急事態宣言が6月以降も継続し、臨床試験等の正常化に時間を要した場合には、連結売上高は62,000百万円、連結営業利益は売上高の減少に伴い1,000百万円を想定しております。3.今後の取り組み従業員をはじめとし、被験者、医療機関の関係者、依頼者の安全性の確保を第一に考えて事業に取り組んでいますが、業績の確保に向けて1.一層のコスト削減、2.組織の活性化及びコスト構造改革の推進、3.新型コロナウイルス感染症終息後に向けた新たな体制構築への取り組みを行ってまいります。 (注)上記業績予想につきましては、現時点で入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は今後様々な要因によってこれら予想数値と異なる可能性があります。

 当社は、利益配分につきましては、将来の事業展開と収益力向上に向けて企業体質の強化のために必要な内部留保を確保しつつ、継続して株主の皆様への利益還元を充実させていくことを基本方針としております。期末配当につきましては、上記「業績予想の修正について」に記載のとおり、当期業績予想の見通しの前提となる仮定に不確実性があることから現段階では未定とし、業績の見通しが明らかとなった段階で、配当予想を速やかに公表します。株主の皆様におかれましては、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
配信元: 株探

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