ジャストプラ Research Memo(7):新型コロナウイルスの影響により、2021年1月期業績予想の開示は見合わせ

配信元:フィスコ
投稿:2020/04/24 15:07
■今後の見通し

1. 2021年1月期の業績見通し
2021年1月期の業績予想についてジャストプランニング<4287>では、新型コロナウイルス感染拡大による経済活動の停滞及び主要顧客である外食企業の事業環境悪化に伴うシステム・設備投資抑制による影響が不透明であることに鑑み、現時点では未定とし、合理的な算定が可能となった時点で速やかに開始する方針とした。実際、3月に入って居酒屋チェーンなどでは客数の減少により売上げが大幅に落ち込んでいる状況にあり、新規出店を含めた投資を行う状況にはなっていない。同社の営業活動も実質的にはストップしており、現在は顧客からヒアリングしながらその対応に当たっている状況だ。東日本大震災の際は、被害を受けた店舗に対して期間限定でサービス料金の値引きを行ったが、今回は対象範囲が広いためどのような対応ができるかは未定となっている。

今後、新型コロナウイルス感染拡大を防止するための自粛ムードが長引くようだと、閉店を余儀なくされる顧客も増えてくるものと予想され、2020年2月に5,103店舗と過去最高を更新した「まかせてネット」の契約店舗数も再度減少する可能性が高い。また「Putmenu」についても、新型コロナウイルス感染拡大の影響で導入が先送りされるケースが出ているようで、収益化のタイミングが想定よりも遅れる見通しだ。具体的には、Jリーグでのリーグ戦の開催が延期となったこと、観光地では観光客の大幅減少で導入機運が後退している。ただ、導入済みの千葉ジェッツふなばし(Bリーグ)ではファン向けの各種キャンペーン企画などで活用が進んでおり、これらの成功事例をパッケージにして他チームにヨコ展開していくことを目指している。物販の場合は商品予約時に受取日の指定機能も新たに加えており、利用シーンも拡大している。また、飲食店だけでなく企業の社員食堂での展開も期待される。2021年1月期の売上高についてはまだ軽微にとどまりそうなものの、開発費はピークアウトしており、損失額は前期比で縮小するものと見られる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)


<YM>
配信元: フィスコ

関連銘柄

銘柄 株価 前日比
342.0
(15:30)
0.0
(---)