相場展望と今週の注目銘柄はこれだ!

著者:出島 昇
投稿:2020/03/13 20:28

<4665> ダスキン

 四季報によると、訪販事業はケアサービス中心に増勢。フードもドーナツ新製品、共同開発品で店舗減補う。コンピュータ更新、消費増税対応費重く減益だが、費用は会社想定以下に。持分益減。配当性向50%メド。21年3月期は一時費用消え営業益反発。事業所向けに専門人員育成し、衛生管理のノウハウ提供強化。家庭向けもケアなど新分野で人員増、FC拡大を継続。

2月7日発表2020年3月期本決算予想は、前年同期比で営業利益-15.8%の67億円、経常利益-19.1%の81億円の減収・減益の見通し。サービス:クリーンケアグループ、フードグループ。

日経平均の底打ちのみえない状況では、買いは休む時ですが、その間は待ち伏せ買いとなります。この株は本日、2018年12月25日の2160円から12月13日の3145円までの上昇幅の1/2押しを切ってしまいましたので、次の下値ポイントの2/3押しの2500円前後が買いポイントとなります。もしここを切ったら全値押しを想定して2400円、2300円、2200円、2100円と少しずつ買い下がるという方法があります。
 

 

<1852> 淺沼組

 四季報によると、9月末受注残1550億円(3・4%増)。今期受注は1330億円(13%減)計画だが、民間建築に上振れ余地。工事採算も改善。営業益増額。大幅増配。21年3月期も民間建築が牽引。連続増益。神戸・鈴蘭台の駅前再開発事業を39億円で受注。商業・住宅の複合ビル建設(22年5月完了)。小粒案件の受注を抑制し大型工事獲得に重点、受注活動を効率化。

2月6日発表。2020年3月期本決算予想は、前年同期比で営業利益+10.0%の62.70億円、経常利益+9.7%の61.60億円の増収・増益の水見通し。

2016年6月24日の1810円を安値に上昇トレンド(A)を形成し、この中で2018年2月21日に4770円の高値をつけました。ここを当面のピークにして下降トレンド(B)へ転換し、この中で2019年4月12日の2231円を安値に上昇トレンド(C)へ転換しました。この4月12日の2231円から5月24日の3875円まで急伸後、三角保ち合い(D)を形成し、上放れて今年の2月10日に5310円の高値更新となりました。ここをピークにして新型肺炎による下落相場に連動して下落し、本日も3850円と1/2押しに接近後、△100円の4135円と反発しました。戻りを試したあと再度、下値確認の動きとなる可能性があります。
 

 

<1883> 前田道路

 四季報によると、9月末連結受注残586億円(前年同期比21・8%増)。前期の営業停止処分の影響消え道路舗装復調。営業益反発。独禁法引当金戻入益。21年3月期は五輪開催で首都圏工事鈍いが地方増で補う。18歳まで第2子に月1万円を、第3子以降には月2・5万円支給開始。労働時間短縮しつつ年収維持できる給与体系導入。指名・報酬諮問委員会新設。

2月7日発表。2020年3月期本決算予想は、前年同期比で営業利益+5.1%の180億円、経常利益+3.8%の183億円の増収・増益の見通し。高配当利回りベスト30中2位。株探3月11日版。利回り27.9%。

2016年6月24日の1639円の安値からの中長期トレンド(A)の中で、2017年12月14日の2750円の高値をつけ、ここを当面のピークにして下落となり、2018年5月15日の2481円を高値とし、8月13日の1957円を安値とする三角保ち合い(B)に入りました。この中のもみあいで煮詰まり、2019年5月14日の2041円を安値に上放れとなり、10月4日の2258円を安値に急騰し、1月21日に3835円の高値をつけました。ここをピークに急騰後の反動と新型肺炎問題で急落となっています。高配当銘柄のため大きく下げたところは配当及びリバウンド狙いとなります。
 

 

<2816> ダイショー

 四季報によると、液体調味料は主力品が台風など天候不順で想定未達。粉体も塩コショウが微増止まり。労務費、物流費増など重く営業益は横ばい圏に。営業外に受取補償金。21年3月期は販促効き鍋スープなど牽引。従来は九州近郊が中心だった鍋スープなどのCMを東海、北陸、東北、北海道でも放映、東日本での知名度向上狙う。当面の設備投資は既存工場の更新が主体。

2月4日発表。2020年3月期本決算予想は、前年同期比で営業利益+0.8%の5.10億円、経常利益+9.0%の5.70億円の増収・増益の見通し。昨年10月31日時点で大きな下方修正。

8月2日時点の営業利益8.00億円→5.10億円、経常利益8.00億円→5.70億円。

2008年10月27日の375円からの長期上昇トレンド①の中にあります。この中で2010年6月24日の524円からやや角度の大きい上昇トレンド②へ移行し、さらに2012年5月17日の691円の安値から、急角度の上昇トレンド③へ移行しました。この上昇トレンド③の中で2018年2月28日の1498円の高値をつけ、ここをピークに下落に転じています。この1498円のピークから3月15日の1296円まで押し目を入れて反発し、もみあって9月29日の1321円で売転換となって、上昇トレンド③を下放れしました。その後12月25日の1150円まで下げて反発したあと、上昇トレンド②の中でもみあっていましたが、今年の3月10日の日経平均の急落につれ安し、1015円まで下落して1099円で下放れとなり、上昇トレンド②を切ってしましました。出来高も少なく業績も特別目立つものではないので、上昇トレンド①の中で、ゆっくり下値を切り下げていくパターンとなりそうです。
 

 

<8157> 都築電気

 四季報によると、情報ネットワークはサーバー・PCの更新需要拡大。消費税率変更・軽減税率対応案件が上期大幅増。運用サービス順調。電子デバイス低調を補い連続増益。21年3月期はAIなど新事業の拡大が寄与。麻生情報システムと共同でAI活用の退院日予測法と装置開発の特許出願し検証開始。19年10月カーシェア事業始動。AIはラボセンター新設後、要員増員。

1月31日発表。2020年3月期本決算予想は、前年同期比で営業利益+23.6%の41億円、経常利益+18.8%の41.50億円の5期連続の増収・増益の見通し。1月31日に昨年10月31日時点比で上方修正。通信:情報ネットワークソリューションサービスなど。

10月31日時点の営業利益35億円→1月31日に41億円、経常利益36億円→1月31日に41.50億円へ。

2012年11月21日の372円を安値に①→②→③と上昇角度を高くする上昇トレンドを形成。2016年4月13日の430円の安値からの上昇トレンド②の中で、2018年12月25日の671円を安値に急角度の上昇トレンド③へ移行し、この中で2019年12月30日の1630円の高値をつけました。ここから今年の1月30日の1296円まで押し目を入れ、2月6日の1541円まで戻したあと、新型肺炎による全体相場の下落につれ安し、2月28日の1190円まで下げて、いったん反発したあと下値確認に動きています。
 

 

配信元: みんかぶ株式コラム

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