ポンドは売り優勢 英財政出動にシンクタンクから疑問も=NY為替

著者:MINKABU PRESS
投稿:2020/02/27 02:56
 きょうのポンドは売りが優勢となっており、対ドルのみならず、対ユーロでも下落している。前日は対ユーロでの買いがポンドを押し上げていた。ただ、きょうのポンドドルは一本調子の下げを見せ、1.29ドル台前半まで下落している。来週から始まるEUとの貿易交渉への懸念が高まっている。EUのバルニエ首席交渉官は、英国が公正な競争と漁業に対するEU側の要求に同意しない限り、貿易取引は行われないと警告した。

 また、ポンドの押し上げ材料となっていた英財政出動に関し、シンクタンクから疑問が投げかけられている。スナック財務相が3月11日に提出する予算案を達成するには、増税または国債発行に関する規律を破らなければならないだろうと述べている。

 ポンドドルは前日に回復した21日線に跳ね返された格好となっており、緩やかな下げトレンドを続けている。目先は今月安値の1.2850ドル付近が下値サポートとして意識される。

GBP/USD 1.2912 GBP/JPY 142.54 EUR/GBP 0.8429

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。

配信元: みんかぶ(FX/為替)